【和歌を知りたい 3】
今回は「枕詞」です。
今後、「枕詞」という言葉を見たら、
「ゲゲゲの鬼太郎のやつ」と置き換えてください。
「ゲゲゲの……」って言われたら、もう皆さんの頭の中には「鬼太郎!!!」って出てきているじゃないですか。もうそれ以外ないじゃないですか。
「ゲゲゲの……ホタテ貝」
って言われたら、ガクッと来るじゃないですか。
「鬼太郎だろそこは!!」みたいな。
枕詞も同じ。
「ちはやぶる」ってきたら、もう「神!!!」
「たらちねの」ってきたら、「母! 母しか来ない!」なんです。
枕詞、もともとは、そのかかる言葉を賛美するための言葉だったらしいですね。
「鬼太郎」っていうより「ゲゲゲの鬼太郎」って言ったほうがかっこいいじゃん、みたいな。
代表的かつ漢字からして「あ~。」な枕詞をご紹介。
「たらちねの」→「母」。
漢字にすると、「垂乳根の」です。これ以上は言いません。
「たまきはる」→「命」。
魂が元気になる、「魂極まる」から来たみたいですね。
「くさまくら」→「旅」。
当時の旅なんて、宿もいいとこ取れなかったりして、野宿のことだって多かったはず。草を枕にしたってわけです。
「かむかぜの」→「伊勢」。
神風の、です。伊勢神宮もありますしね。なんかそれっぽいですよね。
「ちはやぶる」→「神」。
「荒ぶる」の反対、神のプラスの働き、「千早振る」から来ているとか。
漫画は「ちはやふる」ですが、枕詞は「ちはやぶる」なので注意。
で、枕詞には、たいして意味はありません。別に訳すこともしません。
初めて日本のアニメに触れた海外の方に、
「『ゲゲゲの鬼太郎』の『ゲゲゲ』ってどういうイミですか???」
って聞かれても、
「いや……ゴロがいいからじゃないの?」
としか答えられないのと同じ(本当は意味があったらすみません。詳しくないので(;’’∀’’))。
でも、なんか、枕詞があると格調高く聞こえるんですよね、不思議と。
次回は、「歌枕」。
ではまた(^^)/
わらび