つれづれにっぽん67 【和歌を知りたい 3】 | つれづれ にっぽん

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にっぽんの神話を、エッセイ風に書いています。

【和歌を知りたい 3


今回は「枕詞」です。

 

今後、「枕詞」という言葉を見たら、

 

「ゲゲゲの鬼太郎のやつ」と置き換えてください。

 

 

「ゲゲゲの……」って言われたら、もう皆さんの頭の中には「鬼太郎!!!」って出てきているじゃないですか。もうそれ以外ないじゃないですか。

 

「ゲゲゲの……ホタテ貝」

って言われたら、ガクッと来るじゃないですか。

「鬼太郎だろそこは!!」みたいな。

 

 

枕詞も同じ。

「ちはやぶる」ってきたら、もう「神!!!」

「たらちねの」ってきたら、「母! 母しか来ない!」なんです。

 

 

枕詞、もともとは、そのかかる言葉を賛美するための言葉だったらしいですね。

「鬼太郎」っていうより「ゲゲゲの鬼太郎」って言ったほうがかっこいいじゃん、みたいな。

 

 

 

代表的かつ漢字からして「あ~。」な枕詞をご紹介。

 

「たらちねの」→「母」。

漢字にすると、「垂乳根の」です。これ以上は言いません。

 

「たまきはる」→「命」。

魂が元気になる、「魂極まる」から来たみたいですね。

 

「くさまくら」→「旅」。

当時の旅なんて、宿もいいとこ取れなかったりして、野宿のことだって多かったはず。草を枕にしたってわけです。

 

「かむかぜの」→「伊勢」。

神風の、です。伊勢神宮もありますしね。なんかそれっぽいですよね。

 

「ちはやぶる」→「神」。

「荒ぶる」の反対、神のプラスの働き、「千早振る」から来ているとか。

漫画は「ちはやふる」ですが、枕詞は「ちはやぶる」なので注意。

 

 

 

で、枕詞には、たいして意味はありません。別に訳すこともしません。

初めて日本のアニメに触れた海外の方に、

「『ゲゲゲの鬼太郎』の『ゲゲゲ』ってどういうイミですか???」

って聞かれても、

「いや……ゴロがいいからじゃないの?」

としか答えられないのと同じ(本当は意味があったらすみません。詳しくないので(;’’’’))。

 

でも、なんか、枕詞があると格調高く聞こえるんですよね、不思議と。

 

 

 

次回は、「歌枕」。

ではまた(^^)/

わらび