つれづれ にっぽん

つれづれ にっぽん

にっぽんの神話を、エッセイ風に書いています。

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【ブログBy清少納言3


枕草子回、とりあえず今回でラストです。


今回は、清少納言ちゃんと旦那さんのほのぼのエピソード。

 

 

 

清少納言ちゃん、宮廷でのチヤホヤからちょっと逃れて、悠々自適な休日を送ろうと、離れに居りました。

知り合いとかが来るとめんどくさいので、そこにいるのを知っているのは数人のみ。

 

そんな時、清少納言ちゃんの旦那さんのところに、清少納言ちゃんのお友達(男性)が訪れました。

旦那さんは食事を出しておもてなしします。すると、

 

お友達「なあなあ~。清少納言の居場所教えろよ~。」

旦那「ダメっすよ」

お友達「なんでだよ、いいだろ~」

 

しつこく言われ、隠し通せる気がしない! と思った旦那さん。

目の前に、わかめのお料理があるのに気が付きました。

 

旦那さん、そのわかめを口いっぱいに詰め込み、もっしゃもっしゃしながら、

 

「今 わかめで口がいっぱいで 答えられません モゴモゴ。」

 

といったそうな。

 

 

平安時代らしい、気の利いた受け答えをしようと思ったんでしょうね。

笑えちゃいますけどね。

 

 

 

 

で、後日。


またお友達が旦那さんのところを訪れ、


「清少納言どこだよ~あいつがいねーとつまんねーよー」


と詰め寄ります。

 

困った旦那さん、清少納言に「ねえもう限界なんだけどバラしちゃっていい?」と手紙を送ります。


 

清少納言、

「ダメ。またわかめ食べるなりして黙ってて」

という意味で、わかめを箱に詰めて旦那さんのところに送りつけました。

 

すると。

 

旦那さん「ねえあのわかめ何だったの!? 意味わかんなかったんだけど!! もしかして誰か宛と間違えた!?!?」

 

清少納言(伝わんなかったの!? 自分のネタじゃん!!!)

 

 

 

こんな凸凹コンビだったようです。

まあまあ続いたけど、結局別れたらしいですね。

 

いやあ、なかなか、枕草子面白いですな。

 

 

ではまた(^^)/

わらび



【ブログBy清少納言2


今回は、清少納言ドヤ顔回。

 

枕草子には、こう書いています。


定子→天皇の奥さん

中納言→定子の弟

清少納言→定子にお仕えしている 

 

――――

この前、中納言さまがいらっしゃったの。

 

扇の骨を持っていらっしゃってね、それをものすごい自慢してたわけ。


「この扇の骨、とにかくすごくてね!」って。

 

そしたら、定子さまが、「どんな風に?」ってお聞きしたの。

 

そしたら、

「いやあ、とにかくすごいんだよ。

他の人もみんな、『こんな見事な扇の骨なんて、見たことねえなあ』って言うんだ。

俺もさあ、こんな見事なの、今まで見たことねえよ」

 

と答えてきたの。

 

だから私、

「じゃあそれ、扇の骨じゃなくて、クラゲの骨なんじゃないの」

ってお返事したの。


――――

 

 

こう書いているんです。

意味、分かりましたか?

 

クラゲって、骨、無いですよね。

クラゲの骨なんて、今まで誰も見たことないですよね。

だから、誰も見たことのない扇の骨なんて、まるで、誰も見たことがないクラゲの骨みたいなものでしょって返答したんです。

 

お見事。

 

で、この後、中納言は

「それおもしれーな。俺が言ったことにするわ(笑)」

と言いましたとさ。

 

 

さらに、この章段にはp.s.が付いています。

 

 

――――


こんなこと(自分の機転の利いた返答)、わざわざ人に言うようなことじゃないし、、いうのも恥ずかしいレベルなんだけど、

 

「絶対に漏らすことなく、あったこと全部書いてね」なんて言われちゃったら、書くしかないじゃないの。


―――――

 

 

ちゃっかり謙遜してます、清少納言ちゃん。

ちゃっかりドヤ顔しております。

 

 

枕草子も、面白いでしょう?

 

ではまた(^^)/

わらび



【ブログBy清少納言1


皆さんご存じ「枕草子」。


なにも、「春はあけぼの」だけが枕草子ではありません。


あれはいわば、彼女のブログ。


今回から数回にわたり、いくつかの記事(?)を紹介します。

 

今回は、

「お坊さんってイケメンがいい」

というお話です。

 

※あくまでも清少納言個人の意見です

 

 

枕草子に、


「説経の講師は顔よき。講師の顔をつとまもらへたるこそ、その説く事の尊さも覚ゆれ。(中略)にくげなるは罪や得らむと覚ゆ」


とあります

(読まなくていいです)

 

 

簡単に訳すとこんな感じ。

 

 

「説法しに来るお坊さんはさあ、やっぱさあ、イケメンがよくなぁい?

 

顔がいいから、その顔っていうか、目を見て話を聞けるってもんじゃない。

 

で、イケメンが話しているからっていうのと、真面目に聞けるからっていうのが掛け合わさって、ありがたいお話に聞こえるのよ。

 

不細工なお坊さんのありがたい話なんて、顔も見たくなくなっちゃうし、ありがたくもなんともないわよ」

 

 

 

辛辣うううぅぅぅぅ。


お坊さんの話なんて何聞いてもありがたいでしょうがあああぁぁぁ。

 

という感じで、

枕草子は、清少納言ちゃんの辛口ブログなんです。

 

堅苦しいことなんてありません。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

ではまた(^^)/

わらび