この巻を読んでほぼ確信しました。
遅かれ早かれ必ず、幕の内選手は選手として復活するということです。
この巻で描かれているあらゆることが、幕の内選手復活の伏線になっていると思います。
宮田選手が目標を見失ってモチベーションなくリングに上がっていることも、それを見て忠告してくる今井選手、青木選手、木村選手、鷹村選手のことも、もう復活してほしくないと切に願っているクミちゃんの表情もすべて、伏線になっていると思います。
最高に胸が高鳴ったのは、幕の内選手と鴨川会長とのミット打ちです。
成り行きで試し的に行われたミット打ちでしたが(さすがにあそこでミット打ちをするというのは話が出来すぎている感は否めませんでしたが)、その一コマ一コマが素晴らしく、思わずそこだけ何度も何度も読み返してしまいました。
この物語のキーパーソン、すくなくとも幕の内選手の試合に関するキーパーソンは、鴨川会長であると思います。
鴨川会長の洞察力は卓越しており、基本的にあらゆることを見抜き、そして最高の指示を選手に送るわけですが、とにかく幕の内選手の進退はすべて、鴨川会長がコントロールしてきたと言えると思います。
その鴨川会長が、久しぶりの幕の内選手とのミット打ちで、すでに引退してジムで練習もしていないはずの幕の内選手が 現役時代以上の力をつけていたことで、度肝を抜かれていたわけですが、これが、幕の内選手復活への最大の伏線だと思います。
逆に言えば、もしも幕の内選手が選手として復活しない方向なのであれば、この巻のミット打ちで、鴨川会長が度肝を抜かれるシーンを何ページもかけてあのように大迫力で描写する必要はないはずです。
そして最後の鴨川会長の表情・・幕の内選手が「必ずこの場所に(弟子を連れて)帰ってきます」と言って出て行ったときのあの表情・・初めて上京していく息子を見送るような、思いのすべてを託しながらもこれが顔を合わせる最後になるかもしれないという不安でいっぱいの表情・・ああいう表情を表現するのは簡単ではないと思いますが、本当に感情移入してしまう、いい絵だとおもいます。。
あのシーンで鴨川会長のセリフはついていませんでしたが、あの表情から、我々長年の読者はこう読んだはずです。
「ああ、鴨川会長は、口ではいつか弟子を連れてこいと言っていたけれど、本当は幕の内選手に選手として帰ってきてほしい、でもそれは絶対に口にしてはいけない言葉だと思っているのだな」と。
それに、幕の内選手自身、選手としての未練はないと言い切っているし表情からも本当にそう思っていることは伝わってくるものの、心の奥底ではやっぱりリングに立ちたい、宮田選手との対決だけはやはり実現したいと思っていることが伝わる伏線もありました。
釣りをしながらクミちゃんと宮田選手の話をしているとき、表情や言葉尻からは、未練がある含みは見られませんでしたが、わずかに拳が握られていた・・そしてそれをクミちゃんは見逃しておらず、(これもセリフはありませんでしたが)「ああ、やっぱりこの人はいつかリングに帰っていくのだ」と悟ったであろうシーンがありました。
・・もちろん、この漫画は超長編大河ドラマ的な進行であり、復帰するとしてもまだまだずっと先なのかもしれません。
なんといっても、幕の内選手に弟子入りした泰平君、彼の立ち位置が確立しないことには幕の内選手自身の復活は描けないはずです。
しかし、124巻の予告編のページで、その泰平君が大変な事態に陥ることが書かれていました。
おそらくは交通事故か何か、ただ事ではない事態のはずです。
良くも悪くも、その事故?は幕の内選手の選手としての復活を早めることになるのかも知れません。。
ところでその泰平君、幕の内選手が「どこかで見たことのある目」だと言っており、この漫画の性質上過去に登場したことのある人物とのつながりのある人物である可能性が高いと思います。
泰平君とは何者なのか。。
最初に思いつくのは、幕の内選手と対戦したことのあるベテラン選手の息子、というところであり、元日本チャンピオンの伊達英二会長や、武選手の息子という線でしたが、それはまずないと思います。
あの、父親としても一流の二人の息子がイジメなんかしているとは思えませんし、第一まだ幼稚園児くらいだった子供が15歳になるには時間が合いません。
そうなると考えられるのは、対戦相手の誰かの兄弟という線ですが、これはもしかしたらあるかも知れません。というのは、「いきなりプロになりたい」と言っているわけですが、深読みするとすればそれはもしかしたら兄にばれたくないということなのかも知れません。
ただ、あの目と似ている過去の登場人物を考えても、ちょっと思い当たりません。
ギラつき感は千堂選手ですが、彼に弟がいてしかも東京の学校にいることはあり得ません・・
いやそれ以前に、過去の対戦相手の弟ならば、幕の内選手を知らなかったわけがないですし。。
しかし何のつながりもない登場人物ではないはずなのですが。。
スミマセン、読めないです。
とにかく、次の124巻は大いに期待です。
事故か何かにあってしまう泰平君には悪いですが、間違いなく幕の内選手復活への足がかりが124巻で描かれるはずです。
待ち遠しいです。。