このブログでドカベン ドリームトーナメント編の記事を投稿し始めてから、5年以上の月日が流れました。
ドカベン ドリームトーナメント編(34) (少年チャンピオンコミックス) [ 水島新司 ] |
そして、ドカベンシリーズの最初の連載が始まったのは昭和47年ということで、実に46年にも渡る長期シリーズとなり、このドリームトーナメント編34巻こそが、その46年の歴史の最後に発刊されたコミックですから、当然期待も高まりました。
「こち亀」最終巻となった200巻のように、一週間で予約終了になったり、付録が付いていたり。。
また、ここ数年でドカベンシリーズを店頭に置かなくなってしまった本屋さんもちらほら見受けられていたのですが(売れてなかったのでしょうか。。)、最終巻くらいは大々的に売り出されるのではないかと思っていました。
ドカベンシリーズが終わるというニュースは、それなりに各メディアでも取り上げられていたので、とにかく最終巻だけは別格だろうと思っていました。
・・しかし、残念ながらあまり最終巻だからという特別扱いはなく、店頭に置かない本屋さんもさっそく発見してしまい、新刊コミックを結構スペースを割いて売っている本屋さんでも平積みにはなっておらず、寂しい限りでした。
さて、試合の流れですが、33巻が終わった段階では試合は11回裏、2点を追うスターズの攻撃も一死二塁、打席には7番山岡選手という普通に考えれば敗戦が濃厚な状態からの展開でした。
この厳しい状況から一気に同点にした立役者は、里中選手でした。
DHなしのトーナメントのルールで8番打者として入っている里中選手ですが、中西投手の160キロを一塁線ギリギリを抜けてゆくツーベースコースのヒットで走者二人を返して同点としたのでした。
実は、里中選手がこういう土壇場で起死回生の同点打を打つというパターンは、高校時代にも何度か起きています。
何と言っても一番記憶に残っているのが、「大甲子園」編での夏の甲子園大会の一回戦、室戸との試合でしたが、「犬飼知三郎ゼロの神話」が9回まで続き、なんと明訓高校が1対0で負けている状態で、しかも敗色ムード満載で9回を迎えたのですが、そこで投手の里中選手が同点ホームランを打つという離れ業をやってのけました。
また、最も明訓高校がギリギリまで追い詰められた試合は、ドカベン38巻の「ブルートレイン学園戦」だったと思いますが、その時も、9回裏明訓の攻撃で、2点負けている状態でツーアウトという最悪の場面で、なんと里中選手が執念の三塁打を放ち、同点に追いついたのでした。
したがって、里中選手のバッティングによって起死回生の同点に追いつく、という流れは「必勝パターン」といえるかと思います。
そして翌12回裏、ひとつだけ、予想だにしなかったサプライズがありました。
それは
「キャッチャー・微笑三太郎選手」
です。
いや、微笑監督が捕手として中西投手をリードしながら采配を振るうというシナリオは、ドカベンをずっと読んできた人ならば誰もが想像するシナリオだったはずです。
なにしろ微笑選手はもともとキャッチャー出身、あの土門投手の横浜学院に転向して無敵のバッテリーを組む予定が、間違いで明訓に入ってしまい、そのまま外野手として活躍してきた選手でした。
その微笑選手が最後に捕手復活・・それはストーリーとしても面白く、また、本来中西投手とバッテリーを組んで遜色ないレベルの捕手と言えば、京都ウォーリアーズには微笑選手か、もしくは一球さんくらいしかいなかったと思います。
・・実に延長12回まで引っ張って、やっとマスクをかぶった微笑選手に期待が膨らみました。
同時に、野手を大幅にポジションを変更し、サードが一球さんになりました。
このあたり、何か起きるのではないかととても期待していました。
しかし・・残念ながら、そのあたりの守備のフォーメーションの変更は、試合の流れには直接影響しませんでした。
正直、なんのための守備陣変更だったのか読み取れませんでした。
また、期待していた壬生狂四郎投手の登板ももちろんありませんでした。
そして迎えた最後の攻撃は、もう、想像通り過ぎて、あまり印象に残りそうにありません。
先頭バッター・岩鬼選手はまともな打撃でヒット、2番・殿馬選手は秘打でヒット、ノーアウト12塁で3番・星王選手は併殺に倒れて、そして4番・ドカベン太郎選手が見開き2ページ使ってバックスクリーンへのサヨナラホームランでゲームセット、でした。。
しかし、とても良かったところもありました。
それは、最後の10ページ程を、46年前の連載開始時の連載1回目の内容とリンクさせたところです。
上記の試合が終わった後で、「あの時からすべてが始まったんだよなー」という会話で回想シーンに入り、そしてその回想シーンのまま、この長編は終了しました。
最後の1コマを飾ったのは、当時はまだ小学生(もしくは幼稚園?)だった、サチ子ちゃんでした。
そのことは、凄くよかったと思います。
なにしろ、このドカベンという漫画に勢いをつけていたのは、実はサチ子ちゃんだったと思うからです。
また、この漫画に登場したキャラクター達は、高校時代と今のプロ時代とで外見がほとんど変わっていないのですが、唯一、幼かったサチ子ちゃんだけが、大人の女性になって身長が倍くらいになり、外見が変化したキャラクターでもありました。
とうとう、ドカベンが終わって、おそらくこのブログでもドカベンに関する記事を書くことはないだろうと思いますが、今のところあまり終わったという実感がわいていないですね。
このまま、京都ウォーリアーズや新潟ドルフィンズを加えてペナントレースに突注してしまいそうな気分です。
しかし、それはもうないのですよね。。