(※もっとも、録画したものをあとでまとめてみているので、今はみね子とお父さんが一緒に暮らし始めたところくらいですが)
近年、NHKの朝ドラをほぼリアルタイムしっかり見たということは、少なくともこの10年くらいは全くありませんでした。
過去にすごく面白かった朝ドラもありましたが(「あまちゃん」など)、だいたい放送終了後、年末の総集編で一気にみて満足、という感じでした。
今回は、5月にたまたま一回だけ偶然「ひよっこ」の放送を見て、その一回だけで一気に1960年代の世界観に引き込まれ、しかもその回の内容が少し自分の過去に重なる部分もあって、共感してしまったのです。
その回というのは、田舎を離れて集団就職でトランジスタラジオ工場に就職したばかりの主人公・みね子の緊張感を表現した話でした。
工場長が、「今、トランジスタラジオの生産量はアイルランドと競い合っている状態だが、がんばってアイルランドに勝ちましょう!」みたいなことを言うのですが、その時のみね子の心のつぶやき -
「お父ちゃん、アイルランドです!」
「・・アイルランドって、どこだべ?」
というところが、なんだかしっくりきました。
今でこそ、自分にとってアイルランドという国は仕事上最も近い国の一つであり、ほぼ毎日アイルランドの人達とメールや電話会議でコンタクトしていますが、10代の頃、初めて上京したばかりの頃は、みね子とまったく同じ心境でした。
もちろん、アイルランドという国がどのあたりにあるのか、当時は答えられなかったと思います。(高校の世界地理でやっただろう?というツッコミは無しでお願いします。)
また、みね子が上京した時代と、自分が上京した時代では数十年の差がありますが、みね子は当時では最先端の工場に就職し、自分は10年くらいタイムスリップしたような職場(新聞屋さんという職場は、数十年間ほとんど変わっていないと思います)だったため、ちょうど同じような雰囲気だったのではないかと思います。
そして、このドラマに引き込まれてしまったもう一つの大きな要素は、有村架純さんの演技っぷりです。
全身からあふれ出るような田舎娘っぽさ、基本的には流されやすくどんくさい性格ながら 家族のことだけは絶対に譲らないという芯の強さ、CM出演を依頼されるほどの器量を持ちながらもその田舎娘っぽさは変わらず持っているという難しい役回りをほぼ完ぺきに演じ切っており、まるで有村架純さん本人がこういう人だったのではないかと思うほどよくはまっていると思います。
もちろん実際には、有村架純さんという女優は非常に広い役回りを高いレベルで演じてきており、今や日本の代表的な女優さんの一人といえる存在になっていると思います。
個人的には、有村架純さん出演の作品の中では「ビリギャル」が素晴らしかったと思っていますが、その時の役作りと今のみね子役とでは、まさに別人です。
以下の写真が同一人物であると認識するのは、事前情報がないと難しいと思います。

また、みね子のお父さん役の沢村一樹さん、お母さん役の木村佳乃さんの演技力はさすがだと思います。
どちらも、複数の思いを言葉以外の部分で表現しなければならない複雑な役回りだと思いますが、毎回感情移入させられています。
視聴率も、終盤にきてどんどん上がっており、注目度の高さが伺えます。
あと一か月半くらいで放送終了となりますが、まったく目が離せないところです。