なにしろ、10年以上続いていた たった一晩の出来事、アカギ vs 鷲巣氏の6半荘の勝負が、ついに決着がついたのですから。
近代麻雀 2017年 4/1号 [雑誌] |
決着は、自分の予想をすべてはずして、意外な形で終わりました。
鷲巣氏の体力が尽きて、プレイ中に心肺停止状態になってしまった、という結末でした。
鷲巣氏がそのまま絶命したのか、あるいは現在行っている心臓マッサージや輸血によって復活するのかはまだわかりませんんが、少なくともこれでゲームの方は決着となりました。
当然、アカギの勝ちです。
正直なところ、この結末にはがっかりしました。
やはり麻雀の勝負の結末は、麻雀でつけてほしかったところです。
麻雀漫画の醍醐味のひとつに、読者が予想していなかったような最終形での上がりでスカッとするような結果になる、というようなことがあると思います。
そしてこのアカギの30巻以上にわたる連載の中でも、何度も読者がびっくりするような上がり方で、話を盛り上げてくれていました。
そういう意味では、一局前の南三局、「北」単騎待ちで、わざと2回見逃してホーテイで直撃で上がることで満貫に持って行ったという異端な打ち方は、ドキドキしました。
また、この最後の南4局も、鷲巣氏が心肺停止になるまでは、一枚牌をめくるところを見るたびにドキドキしていました。
現実的には到底あり得ない鷲巣氏の引きの強さではありましたが、それがこの漫画の世界の中では当然のことのように、読者にも感じられる形で描写されており、本当に福本先生の心理描写の凄さに感動していました。
・・しかしながら、結局は麻雀とは直接関係ない形での決着・・もちろん、それもこの吸血麻雀勝負では起こりうる展開ではありましたが、やっぱり、いち読者としては煮え切らないですね。
ただ、この鷲巣麻雀編、最初は純粋な麻雀としての勝負および、麻雀を通しての心理戦に終始していましたが、最後の方では麻雀とは何の関係もない、地獄の世界での鬼との闘いの話になってしまいました。
しかもその話が一年以上、コミック一冊分以上展開されるという、果たしてこれを「近代麻雀」の連載の中でやっていいのだろうかと思うような流れになりました。
その展開は、好意的に解釈すれば、この二人の勝負は単なる麻雀というゲームの枠を超えた、もっと大きなステージでの生死の駆け引きに昇華していったと言えるのかも知れませんね。
・・それでも、やっぱり、繰り返しになりますが、麻雀で決着をつけてほしかったですね。。