ギターの練習を開始してから、もうすぐ半年が経とうとしています。
これまで自分は、楽器の演奏というのは、結局誰かに聞いてもらって初めてその価値が生まれるものだと思っていました。
もちろん自分一人で練習して、自分一人でうまくなって、自分一人で喜ぶという楽しみ方もあると思っていましたが、きっとそれは楽しさも少なめだと思っていました。
しかし、半年やってみて、そうばかりではないことを理解しました。
練習を積んでいくうちに、できなかったことができるようになるという気持ちよさもありますし、自分が再現したいと思って行った操作(演奏)がイメージ通りに実現するという脳科学的な意味での気持ちよさもありますし、そしてなんといっても自分の好きな曲が自分の手で再現できるという喜びは、格別だと思います。
この達成感、気持ちよさは、人生の中で味わう様々な喜びの中でも、最上級に属するものの一つだと思います。
そして、ギターを弾いてみて思ったこと、それは自分はこんなにも音楽が好きだったのだ、ということでした。
思いかえせば自分は、昔から音楽が大好きでした。(※音楽の授業は嫌いでした)
小学生の頃、一番欲しかったものは多機能ラジカセ、そして大型コンポでした。(※それは音楽が好きというより、メカが好きだったのではないかというツッコミは、ここでは無しの方向で。。)
当時はレコードを自分で自由に買えるようなお金はなかったので、ラジオの音楽番組をチェックして、好きな曲が流れるとすかさず録音していました。
自分でレコードが買えるようになったのは、小学校高学年になってからでした。
最初に買ったEPレコード(シングル曲のレコード)は、高田みづえさんの「私はピアノ」だったと思います。
初めて買ったLPレコード(アルバム)は、オフコースのベスト盤だったと思います。
高校生の頃、年間50枚くらいLPレコードをレンタルレコード屋さんで借りて聞きました。
就職後、毎週、いや週に2回くらい職場の同僚の皆さんとカラオケに行く、という日々が続きました。
2000年代には、エリック・ジョンソン、スティーブ・ルカサー、ジョー・サトリアーニ、マイク・スターンといった超一流ギタリストの来日時には、必ず足を運んで生の演奏を聴いていました。
しかし、いつの頃からか、忙しい、新曲を積極的に追いかける必然性を感じなくなった、などの理由であまり積極的に音楽を聴くことがなくなっていました。
そんな時にギターを手にする機会に会い、自分の知っている古い曲の中で、好きな曲を練習し始めました。
そして気が付きました。
別に無理に新しい曲を選ばなくても、またジャンルを限定しなくても、ただ自分が本当に好きだった曲を、好きなように楽しめばいいのだ、というごく当たり前のことです。
そして、そんな自分が本当に好きだった曲で、長いこと聞いていなかったような曲をギターで再現すると、その曲のまた違った良さが見えてきたりして、本当に楽しいのです。
さらに、ギターを弾くことで大きくなってきた新たな興味、それは音楽理論です。
といってもそんな堅苦しいことをやりたいのではなく、ただ、好きな曲のコード進行やスケールがどういう根拠からできているのかをもっと知りたいという意欲が自然と湧いてきて、そしてそういった理論を理解したうえでギター演奏をすることでさらに楽しく弾けるのではないかと思っています。
ギターという、6本の弦を張っただけの単純な楽器が案内してくれる世界は、とても深くて長くて、そして素晴らしいものだと思います。