イチロー選手のメジャー通算3000本安打に学ぶ、先を見る心構え | 気分良く前向きに生きよう & テクニカルを楽しむ

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日常感じた心の世界に通じることや脳の働きに関することを書きながら、PCや携帯やプログラミングなどの技術的なことなども書いていこうと思います。

連日のオリンピックでの日本人選手のあまりにも素晴らしい活躍に、ちょっと影が薄くなってしまった感がありますが、今週はイチロー選手のメジャー通算3000本安打達成に感動しました。

これまでにも数々の偉業を成し遂げてきたイチロー選手ですが、達成直後に彼の目から頬を伝うほどの涙が流れているところを見たのは、多分初めてだったように思います。

その涙の訳について、彼のインタビューの記事から、3つの理由が伺えます。
周囲が本当に喜んでくれたこと」「やっぱり最後はプレッシャーも強く感じ 苦しんだこと」「文句なしの、純粋にメジャーだけの記録であること」の3点が大きかったかと思われます。

周囲が本当に喜んでくれたこと」 - これは彼が常に言っていることで、この間の日米通算4257安打越えの時にも、「みんなが喜んでくれたことだけが、この記録の意義」といったような発言をしていたと思います。
イチロー選手を含む、多くの超一流アスリートはほとんどの人が、応援したり支えたりしてくれるファンや仲間や家族に対して「結果で恩返ししたい」という気持ちを大きなモチベーションにしていると思います。
そんな周囲に対する感謝と、結果を届けられた喜びの涙が混じっていたのかも知れません。

やっぱり最後はプレッシャーも強く感じ 苦しんだこと」 - 「僕も切れば赤い血が流れていますから、緑の血は流れていませんから」というようなことをイチロー選手は言っていたと思いますが、その意味するところは、いつも天才だとか、超人的だとか、一歩間違えれば「あなたは普通の人とは違うのだから」というような意味合いのことを常に言われ続けてきた彼の本音・・本当はつらい時もあれば嫌になる時だってあるけれど、そういうことを外に出せない立ち位置に祭り上げられてしまった苦しみがあったのだと思われます。
苦しんで苦しんで、そしてやっと乗り越えた瞬間に得られる感動の涙もきっと混じっていたのかも知れません。

文句なしの、純粋にメジャーだけの記録であること」ー イチロー選手が日本のプロ野球を軽視しているということは微塵もないと思いますが、やはりメジャーリーグと日本のプロ野球とは全く別のもの、として捉えているかと思います。
日本プロ野球界の偉大な記録保持者である張本氏や福本氏の記録を、日米通算という形で抜いていったときにも、「日本とアメリカで別々にやっていることですから、一緒にして考えるのはやめましょうよ」といったようなことを言っていたと思います。
そういう意味でも、今回の純粋なメジャーだけの記録は、彼の中での本当の記録なのかも知れません。
大きな記録を苦労して達成したときに湧き上がってくる達成感もまた、彼の涙の一部だったのかも知れません。


「純粋なメジャーだけの記録」という部分で言うと、おそらく多くの人が思うのが「イチロー選手がもし、最初からUSでプレーしていたら、どれほど多くの記録を打ち立てていただろう。。」ということではないでしょうか。

9年間の日本プロ野球での活躍が、そのままメジャーリーグで行われていたら。。
日本での7年連続首位打者、7年連続打率3割4分以上といった大記録を作ったプレーが、最初からメジャーで展開されていたなら。。
と、夢が膨らんでしまいますが、それこそこれは考える意味もなければ、そんなに物事は単純ではない、ということになると思います。

もちろん高校時代から注目されていた選手ではあったわけですが、彼の今の地盤が形成されたのは、日本のオリックス在籍時代だったと思われます。

また、日本での活躍がなければマリナーズに移籍するきっかけはできなかったでしょうし、プレースタイルに若干差異のあるUSでの高校までの野球で今のような選手になっていたかどうかはわかりませんから、結局、日本での9年のプロ野球生活なくして、今のイチロー選手はなかったであろうと考えるのが正しいような気がします。


イチロー選手が最初からUSにいたらと考えることにあまり意味がないように、自分自身のことも「たられば」で考えてもあまり前向きではないと考えられます。

あまりいい思い出ではなかったことも含め、あらゆることは今の自分を形成するうえで不可欠だったわけですから、そのことを受け入れて、これから先の人生をいかにしてより良くしていくかを考えるべきなのだと、考えさせられます。