数学が好き、という感覚を見直そう | 気分良く前向きに生きよう & テクニカルを楽しむ

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日常感じた心の世界に通じることや脳の働きに関することを書きながら、PCや携帯やプログラミングなどの技術的なことなども書いていこうと思います。

今週の「週刊 ダイアモンド」の特集記事は「使える!数学」というものでした。

骨子としては、今の時代「数学力」が仕事に役に立つという論点で展開されています。

これは実はこれまでの一般論からすると、意外な見解です。
日本では特にそうなのですが、数学屋、とくに純粋数学を専攻していた人は、あまり企業から優遇されないことが多かったと思います。
自分も最終的には理学部数学科を卒業していますが、求人情報を見ると、求人している企業の数自体はあるものの、「数学科出身の能力を期待して」きている求人は極めて少なかったのです。

当時の求人に関していえば、圧倒的に工学部出身が有利で、理学部であっても物理科などは比較的専攻したものを仕事に生かせそうな仕事があったと思いますが、数学科(=純粋数学科であって応用数学科ではない)はなかなか難しかったのです。

なお、自分が数学科で学びたいと思ったのは、コンピューターのプログラミング技術とは究極的には純粋数学に帰依すると思ったからです。
しかし当時の企業の人事の方々は、そのようには思っていなかったようでした。


しかし、今、多くの企業で「数学力」が見直されているようです。

昔は、直接ビジネスに役に立つ数学といえば第一に統計学、そして確率論だったと思いますが、今見直されているのはいわゆる論理力だと言われています。

物事を解決したり、プロジェクトをゴールへと導くためのプランニングをしたりといったことの根底には、深い論理的思考が必要になってくると思いますが、その思考力が、数学に通じるものがあるということから、今数学が見直されているということのようです。

そういう意味では、自分が数学科を選択した理由、「コンピューターのプログラミング能力は、数学力に通じている」も、あながち間違っていなかったのかも知れません。
プログラミングの能力とは、結局のところ論理的思考能力だからです。

もちろん現実には、今すぐ実際に動くプログラムを完成させるためには、やれそのプログラミング言語の文法がどうだ、やれライブラリの仕様はどうだ、やれ開発ツールはどうだ・・という知識を集めたり積んだりする部分がどうしても先行してしまうため、本来の論理的思考能力の重要性が隠れてしまうこともあると思います。
しかし、息の長い、本当のプログラム開発者に最も必要なのは、強固な論理的思考能力、アルゴリズムの考察能力だと思います。


なお、週刊ダイアモンドのインタビュー記事の中でも語られていますが、数学が好きという人の中には、ちょっと変わった感じの人が少なくない、というのも事実なのではないかと思います。

大学時代のことを思い返すと、食堂や通路などで「あ、この人たぶん数学科だな」と思う人の特徴というのはありました。
まあたぶん、自分もちょっと変な人オーラを出している人として、他の学生から見られていたに違いありませんが(笑)

しかし、なぜ数学科の人たちが、「ちょっと変わった感じの人」に見える確率が高いかを考えると、それは、日ごろからあらゆる物事を考える際に必ず論理的にアプローチするからではないでしょうか。

数学が特に好きな人で、国語や地理・歴史といった文系の学科が嫌い、という人は、だいたい暗記が嫌いで、自分でロジカルに考え抜いていけば解にたどり着くことができるような問題が面白いと思うような人が多いかと思いますが、そういう感覚とは違った感覚の人たちからは、「ちょっと変わった人」に映るのだと思います。


以前はそんな、数学に偏った感じのちょっと変わった人(自分もやっぱりそういう類の人種であることを否定できないと思います)は企業社会に受け入れられにくい傾向があったと思われますが、上記のような傾向から、状況が変わりつつあるようです。

それはとても素晴らしいことだと、個人的には思っています。