自分が学生だった頃、うちの親が当時の流行りものに全くついてこられないことが、信じられませんでした。
特に歌謡界に関してはひどく、「アイドルは全部同じ人に見える」「どの曲も同じ曲に聞こえる」というのです。
もっと具体的に言えば、「田原俊彦と近藤真彦の区別がつかない」とか「松田聖子と中森明菜が同じ人物に見える」というのです。
しかも「田原」を「タバラ」と発音するし。。
ところがもっと古い時代の、例えば石原裕次郎さんの歌などは、完璧に覚えていたりするのです。
そういうことが、当時の自分には全く信じられませんでした。
ところが今、彼らの気持ちがわかるようになってしまいました。
いつからこうなってしまったのかわかりませんが、今のアイドルの子たちの顔の区別がつかないし(笑)、そもそも新しい歌とか、オリコンチャートとか、そういうものに全く興味がわかないのです。
例えば、AKB48グループの現在のメンバーはほとんどわかりません。
例えば松井玲奈さんというのがどの子なのか区別できません。
調子が悪いと、指原莉乃さんと渡辺麻友さんを見間違えることもあります。
さらに乃木坂46くらいになると、もっとわかりません。
白石麻衣さんという子が中でも結構Visibilityの高い子で、モデルとしても活躍しているという記事を電車のつり革広告などで見かけ、写真も掲載されているのでその時は彼女の顔を認識できるのですが、いざ他のメンバーの中に混じっているところを見ると、似たような髪型の子がたくさんいて(笑)、どれが白石さんなのかわからなくなってしまいます。
・・これはまさしく、昔自分の親が「みんな同じに見える」といっていた時の状況と全く同じです。
なるほど、こうなってしまうのですね。。別にいい加減に受け流しているわけではないのに、本当に区別ができないことがあるのです。
さらに、新しい曲を聴く気にならないという現象も、10年くらい前から起こっています。
今の新しい曲をわざわざ受け入れるよりも、昔大好きだった歌を聴くほうが確実に楽しめる、と思ってしまうのです。
さらに、今はいい時代ですので、Youtubeなどを通して自分がCDなどで保有していない古い曲であっても、ある程度有名な曲であればほぼいつでも聞くことができるので、「自分のCDだけではさすがに飽きる」ということも起きにくくなっているかと思います。
なので、今の自分の中の生活リズムの中に、「夜歯を磨くときに90年代以前の古い曲をYoutubeで聴きながら磨く」というものがあります。
もっとも古いところではキャンディーズくらいまでならOKです(笑)
古い曲を今聞いてみると、当時はわからなかったようなその曲の魅力やその歌手の魅力が伝わって、大変興味深いです。
例えば山口百恵さん。
リアルに彼女が歌手をしていた頃は、なんであんなに人気があるのか、なんであんなに特別視されるのかわかりませんでした。
ところが今になって彼女の現役時代の動画をみると、凄いですね。
あれだけのカリスマ性を感じられるタレントは、他にはあまり思い当たりません。
中森明菜さんが、ポスト山口百恵さんということで引き合いに出されることがありますが、もちろん中森明菜さんは人気・実力・そして記録上も日本の歌謡界のトップクラスとして長年活躍されており、セールスだけで言えば山口百恵さんとは比較にならないほど上なのですが、素のカリスマ性で言えば、やっぱり山口百恵さんにはかなわなかったのではないかと、動画を見ていて思います。
そういった、昔のことの中から発見されることが十分に楽しく、あえて新しいアーティストを追わなくてもいいや、という気持ちになってしまうのです。
はっきり言って、これこそまさしくオジサン化・オバサン化の典型的な一面なのだと思いますが(笑)、無理して大して興味もないものに時間を割く必要もないだろうと思っています。