最終回では、売り上げを一時的にでも上げるための企画として、「24時間営業!本屋に泊まろう!」という企画を実現させたのですが、これはいい企画だったと思います。
「本屋が好きで好きでしょうがない」というお客さんたちの気持ちを読んで、お客さんが喜んでくれるような企画でかつ売り上げの一時的な向上に貢献する企画ということで店員さんが考えたものだったのですが、確かに面白い企画だったと思います。
本屋さんに泊まり込んで、朝まで好きなだけ立ち読み(椅子も寝袋もある)できたら、本好きな人にはたまらないと思います。
それでそのイベントに参加したら最低3冊本を買う、ということでやったわけですが、実際にはその倍以上の本を買っていく人がほとんどだった、という結果も納得します。
実際にこういうイベントがあったなら、ぜひ参加してみたいですね。
もちろんこれを実現させるためには多数の越えなくてはならないハードルがあり、第一に飲食しながら売り物の新刊図書を読ませるわけにはいきませんので、やっぱり難しいかとは思います。
そして、3日も連続で24時間営業をするとなると、店員さんの勤務時間が最大の問題になってくると思います。もちろん最初から24時間営業を前提としてシフト制の業務時間で十分な従業員を募集したのならいいと思いますが、臨時で、いきなり3日間連続24時間営業をするのは現実にはかなり難しいはずです。
それでもやっぱりそのイベントは、「本屋さんを愛する人たちの気持ち」が見事に反映された、素晴らしいイベントには違いないと思います。
このドラマの中でも言っていたように、本屋さんの存在意義の一つは、「新しい世界との、偶然の出会い」を提供できることだと思います。
もちろんオンライン書籍でも、試し読みできるものはできますが、少なくとも本屋さんでちょっと手に取るほど気軽には見られないと思いますし、本を衝動買いする際に意外とトリガーになる、その本の質感とか紙質といったものはわかないと思います。
「現代における本屋さんの存在意義」にフォーカスしたこのドラマは、個人的にはとても興味深いものでしたが、ドラマとしては成功とはいいにくい状態で終わってしまったのはとても残念です。
おそらく、ドラマとしてはうまくいかなかった理由の一つには、やはり主役が誰なのか、というところがあったと思います。
このドラマの中盤は、完全に稲森いずみさんが一人主役状態だったと思います。
百戦錬磨の彼女の演技力は非常に高く、存在感も極めて大きいものでした。
対してもう一人の主役だった、AKB48の渡辺麻友さんの方は、途中からはちょっと主役と言えるほどの存在感を感じられなくなっていたと思います。
最後の方の、いわゆる美味しいところこそ持って行ったものの、ドラマとしての基盤を作っていたのは明らかに稲森いずみさんだったと思います。
たぶん、渡辺麻友さん目当てで見る人の方が多かったのだと思いますが、それで現実には稲森いずみさんに押されてしまっていたため、続けて見ようと思う人が少なくなってしまったのかも知れません。
最初から、主演は稲森いずみさん一人であるということで進めた方が、結果的は良かったような気がします。
話題性には一歩劣ったかもしれませんが、最終的な結果としてはその方がよくなっていたのではないかと思います。
なお、小説では、ドラマでは取り上げられなかった、先の話が展開されているようですので、機会があったら読んでみたいところです。
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