いよいよベスト4が出そろったWorld Cupですが、最終的にどうなるのか、ちょっとわからなくなってきました。。
予選リーグでは多少の波乱があったとはいえ、決勝リーグはここまでは順当に優勝候補のチームが勝ち上がってきたと思います。
しかも期待を裏切らない名プレーが数多く登場し、試合展開も最後の最後まで勝利の行方がわからない試合が続き、これだけ内容の濃い決勝リーグは過去にあまりなかったのではないかと思います。
これで、本来であれば、ブラジル vs ドイツ、そしてアルゼンチン vs オランダ というDVDに焼いて永久保存しておきたくなるような試合になりそうな好カードを経て、おそらく決勝はブラジル vs アルゼンチン となって、ネイマール選手とメッシ選手という世界最高のエース対決が、World Cup決勝という世界最高の舞台で見られるだろうな、と思っていました。
しかし、ここへきてネイマール選手の負傷離脱という、最も見たくなかった形で、戦況は大きく変わっている状況かと思います。
もちろん、ブラジルはネイマール選手のワンマンチームでは全くないと思います。
十分に準決勝・決勝を戦っていける逸材がそろっていると思いますが、問題は、いわゆる勝負の流れです。
どんなスポーツでもそうですし、またもっといえば人生の多くの状況でもそうだと思いますが、周囲の期待を背負っている中心的存在の人が結果を出すことが、全体を押し上げる効果を生み出すと言われています。
つまり、サッカーであれば同じ1点を取る場合でも、(もちろんどこから得点が生まれても大きく試合の流れは動くと思いますが、)やはり最も得点を期待されているエースストライカーが得点することが、大きくチームを引っ張るものであると言われています。
理由は、エースストライカーが点を取る=そのチームの戦略が正しかったことを証明している=チームを作っているメンバーの動きが正しかったと解釈できる、というように考えることができるため、タナボタのような得点よりもずっと強く流れを引き寄せるからであると言われています。
野球なども、4番バッターの一振りで打点をあげることが、上記と同じような理由で、チーム全体を引っ張ると言われています。
「期待に応える結果を出す」ということは、プレッシャーもかかりますし思うようにいかないことも少なからずあるものだと思いますが、やはりその影響は大きいのだと思います。
そのような観点から考えると、今のブラジルチームはネイマール選手を攻撃の要として設計されているチームだと思いますので、彼の得点・アシストがこれまで期待通りに機能し、厳しいゲームもありましたがここまで勝ち上がってきた、というのが現状だと思います。
もちろん技術的に言えば、ネイマール選手がいない状態でのフォーメーションも以前から完璧に仕上げてきているはずであり、おそらく表面上はこれまでと変わらず強いチームとして機能すると思われますが、心配なのは上記の通り、「最も期待されている選手を最大の山場で失う」という状況が、選手やチームはもちろん、応援しているブラジル国民やサッカーファンの深層心理に作用し、これまでの素晴らしい試合の中で築いてきた勝利への流れを 止めてしまう可能性があるのではないか、というところです。
準決勝第一試合は7月9日朝5時からですが、これは良くも悪くも非常に興味深い試合になる可能性があると思います。