【送料無料】インド英語のリスニング [ 榎木薗鉄也 ] |
インド人系の英語の発音 - これは聞いたことのある人には簡単にわかっていただけると思いますが、日本人にとっては非常に聞き取りにくい発音だと思います。なんというか、舌がクルクル回っているような音とでも表現すればいいでしょうか?とにかく特徴的に聞こえます。
※単に日本語ネイティブの耳と、インド人系の英語の発音は、あまり相性が良くないのだと思います。どちらが正しいとか間違っているとかいうことではありません。
それでも以前(10年くらい前)は、そういったインド人系の英語を話す人と直接話をすることも比較的少なかったため、あまり気にしていませんでした。
しかしながら、ご存じのようにインドはIT系エンジニアの育成に国を挙げて注力しており、もともと人口10億人を誇る豊富な人材があったため、今や特に自分の所属している会社のようなIT企業では、インド人の比率がみるみる増えています。
そのような中で、インド人系の英語の発音を単に「苦手」ということで片づけることができなくなってきました。
そもそも、英語には「標準の発音」という概念は定められていないそうです。
現時点では、いわゆるアメリカ英語があたかも「標準」のように考えられる方が多いと思いますが、アメリカ英語は単純に English - US と分類されており、English - Standard というように分類されているわけではないようです。
※ もしもどうしても「標準の英語」を定義するならば、どちらかと言えば English - UK、つまりイギリス英語の方がふさわしいのではないかと思います。ただ、イギリス英語を話す人の数が、アメリカ英語を話す人の数に比べてかなり少ないため、あたかもアメリカ英語の方が標準のようなとらえ方をされるのだと思います。
現在、アメリカの人口は約3億人ちょっとですので、おそらくアメリカ英語をネイティブとしている人は全世界でだいたい同数の3億人くらいだと思われます。
しかしながら、インド人の人口は10億人超です。昔はインドの公用語はヒンディー語だったと思いますが、今は英語ということになっています。したがって、世界の「インド人系の英語の発音をする人」が10億人近くになる日はそう遠くはなく、アメリカ英語を話す3億人よりも、またもちろんイギリス英語やオーストラリア系の英語を話す人よりも、ずっと多くなるのは時間の問題かと思われます。
そうなると、いつの日か、インド人系の英語の発音が、今の我々日本人の感覚におけるアメリカ英語並の、全世界で最もメジャーな発音、ということになっても不思議ではありません。
ひょっとしたら、数十年後の日本の学校教育で使用される英語の教材には、インド人系の英語の発音が主に使われるようになっている可能性もあり得ます。
いずれにしても、今後も長期にわたって国際的にIT業界で仕事を続けていくならば、真剣にインド人系の英語の発音になれるトレーニングをすることで損をすることはないと思われます。