社長・上級管理職という仕事はおいしい仕事なのだろうか | 気分良く前向きに生きよう & テクニカルを楽しむ

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日常感じた心の世界に通じることや脳の働きに関することを書きながら、PCや携帯やプログラミングなどの技術的なことなども書いていこうと思います。

昔の話ですが、自分の中の「社長」のイメージと言えば、年収が極めて高く、贅沢三昧の日々を過ごし、仕事と言えば料亭で接待を受けたり、ゴルフをしたりといった印象で、あまり意味のある仕事をしているとは思えない印象がありました。

特に自分が社会人になる前は、周囲には社長はおろか、課長・部長といった中間管理職に就いている親戚等やご近所さんもいませんでした。
したがって、社長という仕事の現実がどういうものなのか、特に大企業の社長の現実がどうなのかについては、ドラマや漫画などの世界で描かれる社長のイメージの域を越えていませんでした。

社会人になってからも、「社長というのは基本的に高い年収を得つつ、偉そうに豪華な椅子でふんぞり返っている存在である」という印象を長いこと持ち続けていました。


しかし、今の会社に入り、特に本社にいた時代に、社長や中間管理職に対する印象は大きく変わることになりました。
管理職が実際に行っていることがかなり可視化されていたからでした。

たとえば課長は、その部下のやっていることを完全に把握している必要があり、もしもその部下の一人が突然何かしらの理由でしばらく働けなくなったとしても、その課長がすぐに代行できるくらいの状態を常に保っている必要があります。
部下のやっていることを完全に把握するために、たとえばソフトウェア開発チームのチームマネージャー(課長)は、夜中や週末に自分の部下が書いているソースコードを自分の環境でコンパイルしたり動作させたりしていると聞いたことがあります。
ちなみに日中は、課長・部長・それ以上の管理職の人たちというのは朝から晩までびっしり会議やイベントなどが入っていて、まず自分のデスクにどっしり腰を落として集中して仕事をすることなどできないようです。

会社において一番忙しいのは社長であり、次が副社長、・・もっとも忙しくないのが一般社員だ」と本社の誰かが言っていたことを思い出します。
部下のやっていることを完全に把握する、という構造を一番上にまで適用するならば、社長が一番忙しいのは当然です。

実際に、部長かそれ以上のクラスの人に、その部署のかなり末端の仕事の細かいステータスについて質問しても、的確に答えがかえってきます。

「課長なんて、部下に面倒な仕事は全部押し付けて、当然その詳細など何も知らなくて、いつも接待等でヘラヘラしているものだ」という固定概念が自分の中に昔は正直あったのですが、少なくともうちの会社の中ではそれは通用しないようです。


社長が、自らの手でドキュメントを書き起こしたりデータを集計したり、自分が行う講演のスライドを作るといった実務作業は行わず、部下や秘書などに任せることに対して昔は「いいなあ」などと思っていましたが、それは大きな間違いでした。
社長という仕事はあまりにも忙しく、また時間がいくらあっても足りない仕事なので、上記のような社長本人でなくてもできることは極力任せるようにすることで、社長でなければできないことをする時間を少しでも作っているのだということが、やっと理解できてきました。


また、社長という仕事の具体的業務内容は、たとえその会社が技術を売る会社であっても、ほぼ例外なく「営業職のトップ」としての側面が強いと思います。
当然、社外では頭を下げ続け、また自社の製品やサービスなどが発端となって起きてしまった問題などに対して、最高責任者として謝罪訪問をして、そこで罵声を浴びせられるということも少なからずあるようです。

単に高収入が欲しいというモチベーションでは、社長はもちろんのこと、部長・課長といった中間管理職も到底こなすことができない、厳しい世界であることは間違いないと思います。