世間が鳩山首相・小沢幹事長辞任および後任選出の話題で持ちきりのさなか、久しぶりにテニスのレッスンに参加しました。
今回はほとんど参加者の皆さんは動画撮影機能付きデジカメなどを持ち込んで、自分のフォームを撮影して研究し、またそれを持ち帰って、トッププロの動画と並べてコマ送り再生して、どこが違うのかを正確に分析する、という方法で研究することにしました。
上記のようなことは、今では簡単に、それこそ誰でもできると思います。
安価なデジカメであっても、動画撮影機能のないものはまず今時売られていないと思いますし、トッププロの動画を入手するのも、今ではYoutubeなどから簡単にしかも大量に入手できます。10年も前なら極めて困難で、そういった教則ビデオなどを高価なお金を出して購入しなければなりませんでしたが。
また、2つの動画を並べて再生するのに、今では2台のモニターとビデオデッキを用意する必要はありません。
通常、スポーツをやってく上で、「自分のフォームを客観的に見て、どこが悪いのか確認し、それを修正する。あわよくば、うまい人のフォームと1:1で比較する」というのは非常に効率のいい上達方法だと思います。
数十年前のプレイヤーたちは、皆思ったと思います。「いつでも手軽に自分のフォームを動画撮影できて、トッププロのフォームと1:1で比較できたら、どんなに早く上達できるだろう。。」と。
そして今、その夢物語だった環境は、現実かつ実用的なものになっています。
では、スポーツの上達を目指す人は全員、効率よく上達しているのか?と聞かれれば、それはおそらく、「昔と劇的には変わらない」という回答になるような気がします。
これは、スポーツに限ったことではないと思います。
例えば英語の学習において、ネイティブの発音を何度も繰り返して聴く、というのは必須のトレーニングだと思います。
我々が中高生だったころ、ネイティブのスピーチが録音されたテープを入手するのは困難でした。
しかし今では、素晴らしい英語学習教材が安価に出回り、「これを中学生の頃手に入れていたらどんなに良かっただろう」と思うような素晴らしいCDを、誰でも手に入れられるようになりました。
では、今の中高生は全員英語ネイティブになったのかと聞かれれば、その実情は疑問です。
もちろん、中にはそのすばらしい教材のおかげで英語力を確実に伸ばした子もいると思います。
しかし、大きな視点で全国の全中高生の英語力の進歩率をもし測ったとしたら、おそらく今の教材の進歩が確実に反映されているような結果にはならないのではないでしょうか。
そう考えると、結局人間というのは、いくら便利な道具を手に入れたり、すばらしい環境を手に入れたりしても、結局大きな視点から見ると、その進歩は大して変わらないのかも知れません。
結局その人がどのくらい成長するかというのは、与えられた教材や環境の良さに比例するわけではなく、その人のやる気だったり、見据えているゴールのリアルさだったり、といったことの方が重要なのかも知れませんね。