ソフトウェア製品開発において、製品の問題(バグ)を早期に発見するのは極めて重要な作業だと思います。
したがって、当然そうったBugを発見するためのテスト作業というのは綿密に計画されます。
どういうシナリオが考えられるか、どういうプラットフォームをカバーする必要があるか、どこがリスクの高いエリアなのか、どういう変更が前回から加わったのか、どこまでがどのチームの守備範囲なのか、優先順位はどうなのか、テストに使えるリソースはどのくらいあるのか・・・と、考えれば考えるほど大変でかつ重要な仕事です。
さて、そういった正式なテストを遂行するのは必須の中の必須なのですが、それとは別にちょっとしたお祭り的に、「バグ発見大会」みたいなことを企画することがあります。
これは、例えばある一日の朝11時から夕方5時までの間をひたすらバグ探しのためだけに費やし、あまり細かい制約をしないでとにかくひたすら開発途中の製品の重箱の隅までつつき、そしてその時間の中で一番バグを見つけた人を表彰して景品を進呈する、というようなイベントです。
こういうイベントになると燃える、というようなタイプの方も中にはいらっしゃり、一日で何十件ものバグを登録する人もいます。
また一方では、見つけたバグが本当にバグなのか検証しているうちに抜け出せなくなり、結局その日はそれだけで終わってしまった、という事例もあります。
もちろん、バグの数を稼ぐためにズルをする人がいるのではないかとか、その大会中に見つかったバグのうちの大半は既に発見されている問題だったりまたは直すに値しない些細な問題だったりするのではないかとか、色々な懸念は湧き上がってくるかも知れませんが、個人的には、こういったイベントは効果があると思っています。
そういったイベントに参加してくださる方をそのように疑っていたら本末転倒ですし、正直なところ、その表彰時に準備する賞品というのも・・・まあ・・・ですし(笑)、既知の問題が数多くレポートされたとしても、その中に紛れて非常に重要なバグがある可能性は十分あります。
たとえ大会中に見つかったバグのうち、既知の問題が99個で、しかし一個だけ重要な問題があってそれを直さずに出荷したらリコールしなければならないような問題だったならば、その大会をやった価値は十二分にあると思います。
先日もこの「バグ発見大会」を開催して、大きな成果をあげることができました。
ぜひまた、このようなイベントをやってみたいものです。