闘うプログラマー新装版 | 気分良く前向きに生きよう & テクニカルを楽しむ

気分良く前向きに生きよう & テクニカルを楽しむ

日常感じた心の世界に通じることや脳の働きに関することを書きながら、PCや携帯やプログラミングなどの技術的なことなども書いていこうと思います。



この本は随分昔に大ヒットした本で、自分がこれを読んだのもかなり昔なのですが、つい数ヶ月前に新創刊となって再発売されました。

この本は読んでいて実にワクワクする本です。
この本を読むと、世界の頂点と言っても過言ではないソフトウェア開発達が開発の作業をしている世界が垣間見られます。

この物語は、マイクロソフトさん初のオリジナルOSであるWindowsNTを開発した、デイビッド・カトラーのチームの話です。
なんだか、WindowsNTのようなすごいソフトを作るプロセスも、うちのやっているプロセスも、基本的に同じような感じだったというところに親近感がわきました。

しかしやはり、さすがに世紀の大ソフトウェアの開発チームだけあって、集まっている人達はまさに「天才集団」であり、そのチームの開発リードであるカトラーも天才の中の天才なのですが、そんな天才集団をまとめる才能も見え隠れして、非常に面白い本に仕上がっています。


なお、WindowsNTがマイクロソフトさん初のオリジナルOSと書きましたが、「え?Windows95は?Windows3.1は? MS-DOSは?」と思われた方もいらっしゃるかも知れません。
MS-DOSはIBMのPC-DOSをOEM供給したところから始まっていますし、Windows3.1までのWindowsはMS-DOSの上で動作する「コバンザメOS」なので純粋なOSとは言いにくく、Windows95は確かに独立してブートしますがメモリ上の最初の640KBには結局MS-DOSと同様のBIOSやCommand.comが配置されているのでこれも正式にはDOSの派生OSと言えます。
きっちりしたネイティブなOSとしては、WindowsNTが初、ということになります。
ビルゲイツさんは、そのような、独自の本物のOSカーネルが欲しかったそうです。
なお、Windows2000も、WindowsXPも、WindowsVistaも、そしてWindows7も、すべてこのWindowsNTカーネルのバージョンアップしたものを採用しています。


すみません、話がそれましたが、この本でよく登場するキーワードとして「ドックフードを食べる」という言葉があります。
ドッグフードとは、まだ開発中のソフトウェアではあるけれども一応使い物になるレベルにあるもののことであり、ドッグフードを食べるとは、その開発中のソフトウェアを実際の業務などで強引に使って、バグの発見に貢献することです。
うちの会社でも、時々ドックフードを食べさせられますが、大抵の人は食べたがりません。不具合が発生したり、突然フリーズしたりする可能性が高かったり、未完成品なので使いにくかったりするためです。

この本の中でも、その開発者たちが、さんざんWindowsNTのドッグフードを食べさせられるシーンが登場します。つまり、開発に使用するマシンに対して、まだまだ未完成でかつGUIの完成していないコマンドライン版のWindowsNTをインストールし、その上で開発作業をするのです。
これはやったことのある人にしか分からない苦痛だと思います(笑)


もしもまだこの本を読んでいなくて、ソフトウェア開発にかかわる仕事をされている方には、とてもお勧めな本です。
長編ではありますが、すぐに読み終わると思います。
(自分は、トイレの中だけで読破しました)