「脳」が元気になる本
この本の中で最も印象に残った一節は、以下のようなものでした。
「自分で自分を嫌っていると、それが心の奥のパイプを通じて他人に伝わり、相手は自分が嫌われていると思うもの。」
・・・この本を読むまでは、「自分で自分のことを好きになる」ことは言い換えれば「うぬぼれ」であり、決していいことではないと思っていました。
特に自分の場合、放っておくとすぐに怠けて、楽な方へ楽な方へと進んでしまう傾向にあるので、常に「自分はどうしようもない奴だ。今のままではダメなんだ。」と自覚することで自分に活を入れるようにしてきました。つまり、今の自分は嫌いだと思うことで、自分を変えようとしていたのです。
しかし、それはこの本の話によれば決していいことではない、ということになります。
自分が自分に対して抱いている嫌悪感が、そのまま他人に対して深いところで伝わり、どこかで他人にも嫌な気分を与えてしまうからです。
確かに、人と接することを考えたときに、本当に幸せそうな人と接することでこちらまで幸せな気分になったりすることはありますが、逆に自分で自分を嫌ってムスッとしているような人とはあまり接したくないと思ってしまいます。
おそらく、「自分を愛しなさい」と言われることの本当の意味は、うぬぼれなさい、ということではなく、また自分を高める努力をする必要はないから怠けて生きなさい、ということでもないのだと思います。
その本当の意味は、自分の中で穏やかな気持ちを維持することで、気持ちよく日々を過ごして、そして他人からも気持ち良く接してもらえるようにすることなのだと思います。