人は褒められて育つ | 気分良く前向きに生きよう & テクニカルを楽しむ

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日常感じた心の世界に通じることや脳の働きに関することを書きながら、PCや携帯やプログラミングなどの技術的なことなども書いていこうと思います。

以前の記事の中で紹介したことのあるこの「きちんと生きているひとはやっぱり強い」の中で、以下のようなエピソードが紹介されていました。



高校3年生だったA君は、それほど偏差値の高くない大学を4校ほど受けましたが、すべて落ちてしまいました。
実は彼は夏までサッカーの部活に没頭しており、それまでほとんど大学受験のための勉強をしていなかったのでした。
そんな時、たいていの親はこんな風に言ったと思います。
そら見たことか。サッカーなどにうつつを抜かして、肝心な勉強をさぼっていたからこういう結果になったのだ。」
しかしその親はそういう言い方は全くしなかったそうです。
「長い人生の中で、一年くらい浪人したからと言ってどうってことはない。それよりも、もっとも体の成長するこの時期にサッカーで養った収穫のほうがずっと大きい。これまで部活に傾けてきた情熱を、今度は勉強に打ち込めば、もっと高いランクの大学に受かることもできる。お前ならきっとできるよ!
というように言ったそうです。
結局その子は翌年、超難関校3校に挑戦し、すべて合格したそうです。



おそらく、前者のような言われ方をされたら、A君はきっと自信をなくし、親に対する嫌悪感を覚え、その先の人生に対して不安を抱き、下手をすれば間違った道を歩んでいたかもしれません。

しかし、後者のような前向きな言い方をされたことで、いままで自分がやってきたことを認められた喜び(サッカーをやってきたことを有益なことと認めてくれた)や、この先のことに対する不安を取り払おうとしてくれているという安心感、そして「お前ならできる!」と自分を信じて褒めてくれたという嬉しさなどが彼の心を前向きに引っ張り、大きな結果へと結びつけたのだと思います。

今では科学的にも認識されていることですが、人間は褒められることで脳にいい影響を及ぼし、それが本人を成長させていくことにつながるといわれています。
「怒られたりけなされたりした悔しさをバネにして、成長する」という方法も、もちろんあると思います。
しかし、怒りや悔しさから湧き上がる「闘志」というのは、無理矢理急造したような、どこか無理のある力だと思います。表面だけが燃え上がっていて、心の深いところでは痛みを引きずっているものです。
褒められたことによて湧き上がってくる「やる気」というのは、体の芯から全身を通して湧き上がってくる力ですから、効率が全く違うものです。


ただし、「褒める」「前向きな助言をする」というのは一見簡単そうで、現実には難しいものだと思います。
上記の例にしても、受験生を持つ親というのは、親自身だってテンパっているものですし、息子が浪人しようがどうしようが生活にはなんの支障もないというほど裕福な家庭はそんなにたくさんあるわけではないと思います。親自身が不安になって、つい「サッカーなんかやっていたから・・」などと短絡的なことを口走ってしまうのも不思議ではありません。

では、どうしたら本当にその人のことを褒めることができるでしょう。
ひとつ言えることは、その褒める相手のことを本当に信頼していることではないかと思います。上記の親も、自分の子のことを本当に信頼していたから、もしくはこの子の人生にどこまでも付き合おうという強い思いがあったから、そんなことが言えたのではないでしょうか。

だから、目の前の相手を信じて、自分の家族を信じて、自分の同僚や友人を信じて、その人の良さに注目して、本当に褒めたり、前向きな助言ができるようになりたいものです。