前回は、超銀河団の話をしました。
一つの銀河には、太陽のような恒星が数千億個あり、そしてその銀河が数千数万個、いやそれ以上集まって構成されているのが超銀河団でした。
ところでその超銀河団達が、宇宙の中でどのようにちらばっているかご存知でしょうか?
通常の想像では、なんとなくランダムに、以下のような感じでちらばっていると思われるものと思います。
(白い点一個が超銀河団一個です)

しかし実際には、超銀河団どうしは以下のように、網の目のような構造(実際には3次元なので、空砲を覆う膜のような構造)を作る傾向にあります。
(白い点一個が超銀河団一個です)

そして、超銀河団がない部分はポッカリと空いており、そこには銀河がまったく存在しない、つまり恒星も惑星もなにもない領域が多数存在するのです。
この領域のことを「ボイド(超空洞)」と呼んでいます。
しかもこの「ボイド」の大きさたるや、半端ではありません。
なにしろ超銀河団を多数飲み込むことができるくらいの領域なのですから、直径数億光年にもなります。
いったいこの超巨大な「空っぽの領域」がどうして存在するのか、いくつかの仮説が存在しますが、もちろんその真意は明かされていません。
さらに、「何もない」という意味が、単に銀河や星がないという意味なのか、それともチリ一つ存在しないような本当の「無」の空間なのかもはっきりしていません。とりあえず、光を発するものは発見されていませんが。
また、例えば宇宙船でそのボイドに突入したらどうなるのか、そもそも突入できるのかもわかりません。
なにしろ、この地球から数億光年先にやっと一番近いと言われているボイドが存在するというスケールです。
光と同じスピードの宇宙船に乗っても、そのボイドにたどりつくまでには軽く三葉虫から人類まで進化する過程の数倍の時間がかかる計算になりますから、どうがんばっても我々が生きている間に「ボイド」の真実を知ることはないでしょう。
それにしても、もしもこのボイドを取り囲むような構造が、宇宙の果てまですべて同じように続いているとしたら、宇宙は「有」の空間(銀河が存在する空間)よりも「無」の空間(ボイドの空間)の方がはるかに広い、つまりこの宇宙はスカスカ、ということになってしまいますね。
そうなるとますます、なぜそんな空洞だらけになってしまったのか、そもそもこの宇宙の存在理由は何なのか、あらゆることが不思議に思えてしまいますね。