管理職の難しさ | 気分良く前向きに生きよう & テクニカルを楽しむ

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日常感じた心の世界に通じることや脳の働きに関することを書きながら、PCや携帯やプログラミングなどの技術的なことなども書いていこうと思います。

あらかじめ断わっておきますが、自分は管理職とは全く縁のないヒラ中のヒラです。
ここに書いているのは、客観的に管理職の方々を見ていて感じることです。

以下の話は人から聞いた話ですが、ちょっとかわいそうな人が以前うちの会社にいたそうです。
彼はいわゆる「天才開発者」でした。
誇張ではありません。夢物語にしか思えないような複雑な処理をするコンポーネントを、常識では考えられないスピードとクオリティで一気に完成させ、ほとんどバグらしいバグも出さないという、天才中の天才だったそうです。
そんな彼の働きを高く買った上層部が、彼を即管理職に抜擢し、あっという間に彼の下に何十人という社員が所属するという状況になってしまいました。
収入も一気に増えたものと思います。
ところが、彼はいきなり退職してしまいました。
理由は、自分で開発の仕事ができないなんて耐えられないから、ということでした。
その後、彼は別のソフトウェア開発の会社に入ったそうです。
ところが、どうやらその会社でもその天才ぶりを発揮して、一気に会社に利益をもたらし、それが上層部の目に止まってしまったようで、またも彼は管理職にさせられてしまったそうです。
そしてすぐまた辞めてしまったそうです。。。


結局問題は、大きな会社組織においては、「できる社員」を、その人が人間のマネージメントに向いているかどうかもよく調べられないまま、すぐに管理職にしようとする傾向にある、ということだと思います。
たとえそれが本人の希望することではなかったとしても、仕事ができる人が、有無を言わさず管理職にさせられてしまうところを、自分は何度も見てきました。
ただ、そのやり方も一概に間違っているとは言えなくて、できる社員にはリーダーになってもらい、そのノウハウを他の社員に伝授する側に回ってもらい、結果的により多くの社員に「できる社員」になってもらいたい、という考え方は、理にかなっていると言えると思います。

しかし、得てして天才的に仕事ができる人というのは、特別な感性でもって仕事をこなしているような気がします。
つまり、他人にその仕事のテクニックを言葉で説明したりするのが難しいのではないでしょうか。
だから、天才肌の社員をリーダーにしても、期待通りに部下を教育してくれるとは限らないのかも知れません。
人にそのノウハウを伝える という意味では、秀才タイプのリーダーの方がいいのかもしれません。

また、仕事ができるできないに関係なく、もともと人間のマネージメントの能力に長けているかどうかも、当然重要な要素だと思います。
会社によっては、そういう生粋の管理職者を最初から管理職として採用するところもあります。

では結局、「秀才タイプで平社員上がりの管理職者」と「もともと人間マネージメント能力を買われて採用された、最初から管理職の人」とでは、どちらがいいのでしょうか。

自分の中の今の結論は、結局両方の資質が管理職には必要なのだろう、ということです。
やはり管理職の人には、人間管理能力が必要なのは間違いないと思いますが、同時に部下の仕事の現実を良く理解してくれる人、つまり現場の仕事の経験もある人が理想だと思います。

もちろん、能力の高い管理職者は、実際に現場の仕事をしなくても、現場を見たりレポートなどを読んだりするだけで、その仕事の内容を確実に理解するようです。また、そのような能力がなくては、他チームの状況や顧客の立場なども確実には分からないと思うので、やはりそういう能力は必須なのだろうと思います。

ただ、やっぱり自分の部下の仕事については、一度は自ら実際に手を染めて経験していると、より部下の状況が理解しやすいのではないかと思います。
やはり何事も、見るのとやるのとでは違うものなので、経験があるとかなり違うと思います。


なお、自分の今の上司はいわゆるプレイングマネージャーで、我々平社員と同じように自分で現場の仕事をしながら、人間の管理の仕事もしていて、しかもどちらも超優秀であるという、すごい方です。
この方法(プレイングマネージャー)ならば、上記の問題は確実にクリアできるので理想的なのですが、オーバーワークなのは間違いないと思います。。
それでも彼女は、遅くまで居残って仕事をしたり、家に仕事を持ち帰って徹夜で仕事をしたりといった無茶を絶対にしないところが、超優秀たるゆえんなのだと思います。
いつまで自分の上司でいてくれるかは分かりませんが。。。