六大栄養素? コンディショニング特集<1> | VSO(東京ボルメッツ&武蔵野アトラス&埼京フライヤ-ズ)NEWS FLASH

六大栄養素? コンディショニング特集<1>

家庭科でやりましたね、五大栄養素。

・蛋白質
・炭水化物(糖質)
・脂肪(脂質)
・ビタミン
・ミネラル

さて、タイトルは六大栄養素です。
あと一つは何でしょうかと言うお話ですが・・・栄養学上ではこれを栄養とは呼ばないでしょう。
しかしコンディショニングの観点で言えば、れっきとした栄養であると私は考えています。
それは・・・



水分です



人間は生きていく上で、他の五大栄養素が不足していても、
何日間も食べなくても生きていくことは理論上可能です。
しかし、水分だけはそうはいきません。

地球上の生物は、植物であれ動物であれ、魚類だろうが鳥類だろうが水分を必要としています。
人類が運動するとなれば、運動中唯一補給できる栄養素になる場合すらあります。

では、この水分を摂る上でのポイントです。
<酷暑期>
・よく冷やしておき、口の中に含んで口内の熱を取るようにする
熱中症予防のためにも、冷やしておく方が良いです。
しかし、そのままゴクゴク飲んでは効果も半減するどころか、
急激な体温変化による体調不良を引き起こす場合もあります。
口の中で何回か噛むようにして、少しずつ飲むと体温を適切に調整することが出来ます。

・カフェインは程々に
酷暑期は放熱するために、神経が意図的に緩もうとします。
コーヒーやお茶に含まれるカフェインを大量に摂取すると、
神経は放熱するためのオンとオフのバランスを崩すことがあります。
運動中はなるべく少量に抑えておきたいところです。

・2%
個人差がありますが、準備を含めてひと試合(およそ2時間)あたり
水分は1リットル程度失われます。
汗として流れるほか、身体から発散される水分量も結構な量になります。
運動する時間にもよりますが、外に居るだけでも過酷な時期ですので、
目安としては運動中ならびに運動前後に摂る水分量の合計が、
体重の2パーセント以上の水分が必要になると考えましょう。
例として50kgの人は1リットル、75kgの人は1.5リットル程度です。

<極寒期>
・飲むより浸かる
身体を温めるために温かい飲料を飲むのも手ですが、
尿として対外に排出すれば熱も奪うこともありますし、
なにぶん水分以外の糖分や脂質を過剰に摂ることにもなります。
極寒期と言えども、身体を動かせば水分は失われますので、
体重の1%は確実に水分補給しましょう。
寒さは温かい水分を取るより、入浴するほうがより暖まります。



さて特集2回目は、水分を摂るだけでは運動機能の維持にならないので、運命共同体の塩分についてお話します。