ロシア戦略爆撃機が日本海上空を長時間飛行

ロシア国防省は、2026年7月21日に核兵器搭載が可能なツポレフ Tu‑95MS戦略爆撃機が日本海の公海上を飛行したと発表しました。

公開された映像では、同機が約11時間にわたって海上を航行する様子が確認でき、航続距離の長さが示されたようです。

同日、航空自衛隊のF‑15が緊急発進し、領空侵犯に備えたことも報じられ、地域の安全保障が注目されたといえます。

護衛機と国際規則への配慮

飛行中はロシア軍のSu‑35SやSu‑30SMといった戦闘機が護衛にあたっており、複数機が随伴した映像が公開されたとのことです。

ロシア国防省は、遠距離航空部隊が北大西洋や太平洋の公海上を定期的に飛行しており、空域使用に関する国際規則を順守していると主張しています。

同省は、今回の飛行が「国際法に基づく定期的な飛行」であると説明し、過去にも2024年1月に同様の11時間以上の飛行記録があると述べています。

Tu‑95MSの歴史と技術的特徴

Tu‑95はソビエト連邦が1952年に初飛行し、1956年に運用を開始した戦略爆撃機で、現在は最新型のTu‑95MSがロシア空軍と海軍で運用されています。

最大離陸重量は188,000 kg、最高速度は約925 km/h、航続距離は空中給油なしで約15,000 kmに達し、7名の乗員が搭乗します。

エンジンはNK‑12MVターボプロップ4基で総出力は11,033 kW、主兵装はNR‑23 23 mm機関砲で、最大ペイロードは15,000 kg、Kh‑55巡航ミサイルを最大6発(後に16発)搭載可能です。

この機体はウクライナで巡航ミサイルの発射に使用されたことが報告され、核兵器搭載も可能である点が戦略的価値を高めているとされています。