アストンマーティンがPU供給元の再検討か、イタリアGPでの深刻な低迷が要因
F1アストンマーティンが、2028年に向けてパワーユニット(PU)の供給元をメルセデスへ戻す方向で協議に入りました。イタリアGP予選での最下位圏転落という衝撃的な結果を受け、現状のPUパフォーマンスに対する不満が爆発した形です。
- 検討内容:2028年を目処にPU供給元をメルセデスへ変更することを協議
- 直接的な要因:イタリアGP予選でのパワー不足による低迷(21番手・22番手)
- 現状の課題:直線速度の不足、振動、最高速度の低さ
- 具体的動き:メルセデスCEOトト・ウルフ氏がチームを訪問し協議を実施
イタリアGPで露呈した絶望的な不調と内部の不満
イタリアGP(モンツァ)の予選で、アストンマーティンは絶望的な結果に終わりました。アロンソが21番手、ストロールが22番手と、最下位圏への転落を喫した格好です。高速サーキットであるモンツァにおいて、PUの性能不足が完全に露呈しました。
アロンソは「直線での速度不足」や「最高速度の低さ」を具体的に指摘しています。夏季休暇後に投入した大型アップデート後も改善が見られず、最終的にPU交換を決断。ピットレーンスタートという極めて厳しい状況に追い込まれました。
この惨状に、オーナーのローレンス・ストロールや代表のエイドリアン・ニューウェイら首脳陣は強い不満を表明しています。期待していたパフォーマンスが得られない現状に、チーム内部では限界に近い危機感が広がっています。
メルセデス回帰という「最短ルート」と今後の影響
この絶望的なパワー不足を解消する最短ルートこそが、かつてのパートナーであるメルセデスへの回帰です。すでにメルセデスのトト・ウルフCEOがアストンマーティンのモーターホームを2度訪問しており、具体的な供給契約に向けた協議が急ピッチで進められています。
昨シーズンまでメルセデス製PUを使用していた実績があるため、信頼関係や技術的な整合性は極めて高く、現状を打破するための最も現実的な選択肢となります。
2028年という長期的な視点での供給元変更は、チームの競争力を根本から左右する重大な戦略転換です。今後の協議の結果次第では、F1におけるPU供給の勢力図を塗り替える大きな転換点となるでしょう。