発令情報と対象地域
2026年8月20日15時01分(EDT)に米国国立気象局バルチモア/ワシントン事務所はトルネード・ウォッチ605を発令しました。このウォッチは同日22時(EDT)まで有効で、メリーランド州の12郡(Anne Arundel、Howard、Montgomery、Prince George’s、Carroll、Cecil、Baltimore、Baltimore City、Harford、Calvert、Charles、St. Mary’s)とバージニア州の11郡、ワシントンDC全域を対象としています。対象地域は事務所が指定した範囲全体に対して警戒を呼びかけるものです。
同時に同事務所はSevere Thunderstorm Watch 604を発令し、メリーランド州Frederick郡とバージニア州の8郡を対象としました。このウォッチはトルネード・ウォッチ604の一部を置き換える形で発令されたことが事実情報で示されています。置き換えられた部分は、先行するトルネード・ウォッチ604の対象から除外されたエリアです。
同じく2026年8月20日15時00分(EDT)にNWS Mount Holly(ニュージャージア州)が同様のトルネード・ウォッチを発令し、デラウェア州、メリーランド州、ニュージャージア州、ペンシルベニア州の複数郡を含む範囲を対象としました。さらに、NWS Wakefield(バージニア州)は14時58分(EDT)に同ウォッチを発令し、メリーランド州のDorchester、Somerset、Wicomico、Worcester郡および主要市街地が対象となっています。これらの発令はすべて同一のトルネードリスクに対応するために同時に行われました。
2026年8月20日18時26分(EDT)に小型船舶注意勧告(Small Craft Advisory)が発令され、20時(EDT)まで有効です。勧告では南向き風速が10〜15ノット、突風最大が20ノットとされ、小型船舶の航行を控えるよう求められました。同日にはYork County(ペンシルベニア州)に対してFlood Watch(12時14分~20時)とSpecial Weather Statement(13時14分~17時15分)も発令されています。
| 州 | 対象郡・地域 |
|---|---|
| メリーランド州 | Anne Arundel、Howard、Montgomery、Prince George’s、Carroll、Cecil、Baltimore、Baltimore City、Harford、Calvert、Charles、St. Mary’s |
| バージニア州 | Fairfax、City of Alexandria、City of Falls Church、City of Fredericksburg、City of Manassas、City of Manassas Park、King George、Prince William、Stafford、Arlington、County of Fairfax |
| デラウェア州 | Kent、New Castle、Sussex |
| ニュージャージア州 | Atlantic、Burlington、Camden、Cape May、Cumberland、Gloucester、Salem |
| ペンシルベニア州 | Bucks、Chester、Delaware、Montgomery、Philadelphia |
リスク評価と気象予報
米国気象予報センター(Storm Prediction Center)は本トルネード・ウォッチに対し、軽度リスク(レベル2/5)と評価しています。主な懸念は破壊的な風と強い雷雨風で、25マイル以内で30%から44%の確率で発生すると見込まれています。予測される最大風速は時速70〜80マイル(約112〜129 km/h)です。
予報によると、主要な嵐は午後3時から午後8時の間に発生し、強風、激しい雨、雹、孤立したトルネード(1〜2個)が予想されています。最高気温は中〜上80°F(約27〜30°C)で、金曜日は比較的乾燥した天候が続くとされています。土曜日に再び嵐の可能性が示され、来週は気温が低下し乾燥が続く見通しです。
ローカルメディアのWJZは木曜を「First Alert Weather Day」と宣言し、強い嵐で樹木倒壊・局所的洪水・停電の可能性を警告しました。同局は放送を通じて住民に注意喚起を行いました。同日は複数の州でトルネード・ウォッチやストーム・ウォッチが発令されました。
影響と対策、過去統計
住民にはトルネード警報が発令された場合、最低階の内側部屋へ避難するよう指示されています。バルチモア/ワシントン事務所のリアルタイム更新やレーダー情報の監視が推奨され、州知事と緊急管理局の「State of Preparedness」宣言に基づき、物品の固定、携帯電話の充電、緊急計画の確認、不要外出の回避が求められています。これらの対策は公式の防災ガイドラインに沿ったものです。
チャールズ郡の公立学校は授業を2時間早く終了し、学生の安全確保に努めました。セントメリーズ郡の学校では放課後プログラムが中止されました。地域の緊急管理局はローカルアラートへの登録促進と、停電や瓦礫への備えを住民に呼びかけています。
メリーランド州のトルネード統計(1680〜2025年)では、記録件数は467件で死亡者は41人、負傷者は544人、財産被害は3億7430万ドルと報告されています。平均トルネードの長さは2.8マイル、幅は104ヤードで、年間平均発生件数は1.7件、過去10年は年平均7.2件です。最も多い発生月は6月(全体の19.1%)で、発生時間帯のピークは午後4時頃(12.6%)です。
郡別の過去トルネード件数は、Frederick郡が39件で州内最多、次いでBaltimore郡が34件、St. Mary’s郡が33件、Montgomery郡が31件、Anne Arundel郡とCharles郡が各30件となっています。近年の代表的事例としては、2025年7月31日と6月18日にAnne ArundelでEF0、2025年7月1日にSt. Mary’sでEF1が記録されています。各事例は道路上での短い通過経路(0.1〜1.0マイル)と幅(25〜100ヤード)を持ちます。
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