番組概要と歴史
ニュースウオッチ9は2006年4月3日に開始し、21時台の1時間ニュース枠として復活しました。前身は同年3月に終了したNHKニュース10です。コンセプトは「いまを映す いまを読み解く」です。エピソード総数は1647本、配信中エピソードは5本です。ロゴとスタジオセットは2006年以降10代目まで変遷し、最新セットは2023年4月から使用されています。
オープニングテーマは中村幸代の「Talk to you tomorrow」です。放送時間は平日が21:00から22:00、土曜・日曜が21:00から21:30です。放送はNHK総合テレビ、NHKワールド・プレミアム、NHK ONEで同時に配信されます。NHK ONEでは見逃し配信が提供され、インターネット上でも同番組を視聴できます。
放送内容と主要特集
2016年8月18日の放送では、1時間枠のうち45分がリオデジャネイロ2016オリンピック報道に割り当てられました。日本は同大会でメダル41個を獲得し、女子レスリング金3、男子卓球団体銀が含まれます。この実績は日本のオリンピック史上最多のメダル数です。
放送では水谷隼選手と芸人・波田陽区の類似性が紹介され、福岡で波田が水谷の真似を披露する様子が映し出されました。鈴木奈穂子アナはリオスタジオで水谷に対し「似ている」ことについてインタビューを行いました。水谷は「自己満足のための練習は100時間やっても無駄」という発言をしたことが引用されています。
2016年7月の参議院選挙期間中、投票3日前の放送では五輪以外のニュースが一切報道されませんでした。2026年7月の参議院選挙投票3日前でも同様にオリンピック以外のニュースが報道されなかったことが確認されています。これらは選挙期間中に五輪報道を中心とした放送方針が取られたことを示しています。
2017年4月3日の特集で、日本国旗が中華人民共和国国旗下に表示された映像が放送されました。外務副大臣岸信夫はこの表示を不適切として指摘しました。放送はNHK総合テレビで行われました。
2023年5月15日にコロナワクチン接種後の死亡者インタビューVTRが放送されました。翌日、該当VTRは削除され、NHKの公式サイトと放送で謝罪が行われました。NHK会長稲葉延雄は記者会見で陳謝し、放送倫理・番組向上機構は2023年12月5日に違反を認定しました。
キャスター・技術・今後の展望
2015年春にキャスターは河野憲治(報道局国際部長)と鈴木奈穂子に交代しました。2024年4月1日から広内仁がメインキャスターとして出演しています。2026年7月6日から野口葵衣が月曜から木曜のプレゼンターを務め、2026年4月3日から8月7日まで林田理沙が金曜プレゼンターを担当しました。2026年8月21日から川口由梨香が金曜プレゼンターとして予定されています。気象キャスターは斉田季実治が2016年3月28日から担当し、2026年度からは田中美都が祝日放送時の気象担当となります。
スポーツキャスター吉岡真央は国内外のアスリートを取材しています。リポーターとして押尾駿吾、伊原弘将、飯尾夏帆、塩﨑実央、石井智也が出演しています。サタデーウオッチ9は山下毅が2025年4月5日からキャスターを務め、川口由梨香が2026年8月22日から出演予定です。スポーツキャスター浅田春奈は2025年4月5日から担当しています。
NHK ONEは受信契約の有無に応じて追加費用なしで同時配信と見逃し配信を提供し、ニュース記事の閲覧も可能です。NHKプラスは2020年3月2日に開始し、同時ネット配信と見逃し配信を行っています。NHKワールドは2022年4月4日から国際放送で同時配信を実施しています。NHKアーカイブスは33,000本以上の映像・音声をジャンル別に公開し、ニュースウオッチ9の再生や周辺情報・地図表示機能を備えています。
放送ではリアルタイム字幕と二か国語音声が提供されます。気象情報のBGMは2006年から11代目まで変遷しています。2023年4月以降のスタジオセットは夜景湾曲モニターを背景に使用しています。
選挙報道の欠如やVTR削除は視聴者の信頼にマイナスの影響を与えていると指摘されています。キャスター交代後、番組トーンがややマイルドになったとの評価があります。デジタル配信の強化により若年層へのリーチが拡大しています。サタデーウオッチ9のユニバーサルデザイン導入やコーナー刷新がニュースウオッチ9にも波及する可能性があります。論争対応の透明化と選挙報道の充実が信頼回復の鍵とされています。