竹中工務店の背任逮捕・万博未払いと今後の展望 | トレンドワードの解説

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検索トレンドから、何が起きてるのか軽く紹介します

法的問題と訴訟の現状

2024年8月19日、大阪府警は竹中工務店の元現場責任者(61歳)を背任容疑で逮捕しました。警察は下請け業者に工事費を水増し請求させ、約1,000万円を同本人の自宅リフォームに流用した疑いがあると報じています。逮捕は同日に行われました。

同日、同社本社(大阪市中央区)で万博会場工事の総括作業所長も背任容疑で逮捕され、同様の水増し請求と資金転用が疑われています。逮捕された総括作業所長は大阪・関西万博の大屋根リング工事の現場トップとして勤務していたことが報道されています。

労働訴訟については、大阪地方裁判所(令和4年3月30日)と大阪高等裁判所(令和5年4月20日)が「二重偽装請負」事件で竹中工務店と子会社TAKシステムズを被告とし、派遣法第40条の6を適用せず直接雇用関係の成立を否定しました。両審ともに不法行為責任がないとして全請求を棄却しています。大阪労働局は2019年に同社とTAKシステムズに対し労働者供給法違反の是正指導を行い、同様の違法状態が80件確認されたとしています。

大阪・関西万博における工事と未払い問題

竹中工務店は2025年開催の大阪・関西万博において、4社共同体(JV)の一員としてPW西工区を約175億円で受注し、工事面積約4万6千㎡の大屋根リング(全周2km、総工費344億円、フィンランド産木材使用)の建設を担当しています。この大屋根リングは世界最大級の木造建築として位置付けられています。

同工事に関連して、フランス資本のGLイベンツはマルタ・セルビア・ルーマニア・ドイツの4カ国パビリオンで元請として約6億7,000万円の未払い代金が発生し、特にマルタパビリオンでは約1億2,000万円が未払いとなっています。アメリカパビリオンでは千葉県の下請け業者が2,800万円、山口県の建設会社B社は万博休憩所工事で406万円の未払いがあり、2025年7月に訴訟が提起されています。2024年1月の能登半島地震等の外部要因が工事進行に影響を与えていることも報じられています。

GLイベンツの社長は、未払い問題が2026年の愛知・名古屋アジア大会の契約・施工に波及する懸念を示しています。大屋根リングの解体工事が進行中であることも報道されています。これらの事象は今後の大型国際イベントの施工管理に影響を及ぼす可能性があります。

企業活動と将来展望

竹中工務店は三井不動産と協働し、2027年1月完成予定の木造中高層ビルの建設に取り組んでいます。完成すれば日本最長・最高の木造ビルとなる見込みです。木材を主要構造材として使用し、環境負荷低減を目指す設計が特徴です。

同社は使用済み割り箸の回収と家具への再生プロジェクトに参加し、持続可能な建設資材の循環利用を推進しています。さらに、シュ・カウンシル主催の大英博物館日本美術コレクション展への協力や、大阪国際フェス子供向けバレエ「シンデレラ」の協賛を行っています。これらは企業の社会的責任(CSR)活動として実施されています。

竹中工務店はCSR活動と木造ビル計画を通じて、持続可能建設へのブランド強化を図っています。未払い問題への対応や大屋根リングの解体工事の進行状況は、同社の今後の事業運営における重要課題です。