長征7号改ロケットの概要
長征7号改(長征7A)は3段式液体燃料ロケットです。4基のブースターを搭載した構成となっています。主なミッションは静止トランスファ軌道(GTO)へのペイロード輸送です。
全長は約60.1メートルから60.13メートルです。打ち上げ時の質量は約573トンです。GTOへの輸送能力は約7トンで、5.5トンから7トンのギャップを埋めることができます。
第1段と第2段はケロシンと液体酸素を燃料とし、第3段は液体水素と液体酸素を燃料とします。第1段とブースターにはYF‑100系エンジンが使用され、第2段にはYF‑115エンジンが使用されます。第3段にはオプションとしてYF‑75Dエンジンが使用されます。
2026年8月10日の打ち上げと事故の概要
2026年8月10日午後8時2分(北京時間)に文昌宇宙発射センターから長征7号改が打ち上げられました。搭載ペイロードは通信衛星「中星4B(ChinaSat‑4B)」です。打ち上げは計画どおりに開始されました。
ロケットは離陸後約85秒から90秒の間に異常が発生しました。第1段と第2段の分離が行われる前に爆発が起き、ロケット本体は制御不能となりました。爆発によりミッションは失敗と判定されました。
衛星は軌道投入に至らず、機能を発揮できませんでした。目撃者は夜空に閃光が走り、破片が散乱したと報告しています。目撃情報は離陸後約90秒での出来事と一致しています。
報道・インターネット反応と調査の現状
香港01は「離陸90秒未満でロケットが爆発した」と報じました。中国国営メディアの新華社通信は「飛行中に異常が生じた」と報告し、原因は現在分析・調査中であると伝えました。両メディアは事故直後に情報を公開しています。
中国国内のネットユーザーは失敗映像が削除されたと報告しています。関連動画の閲覧ができなくなっていることが確認されています。削除の事実は複数のユーザーによって共有されています。
新華社通信は原因の分析が行われていると述べています。調査対象は第1段・第2段分離前の機体異常、または安全終了システムの作動の可能性です。調査結果は今後公表される予定です。