シティの歩みとタイでの継承
ホンダのコンパクトカー「シティ」は、1981年に日本で「トールボーイ」スタイルのハッチバックとして登場した。
その特徴は高い車体と、モトコンポという小型バイクを搭載できた点にあった。
1995年に日本での販売が終了し、翌年からは新興国向けセダンとして名称が引き継がれ、タイ市場でも長く親しまれている。
新型シティの主なスペックと装備
2026年6月26日にタイで発売された新型シティは、2019年にフルモデルチェンジされた第7世代の大幅マイナーチェンジ版である。
全長4,577mm、全幅1,748mm、全高1,467mm、ホイールベース2,589mmと、前モデルとほぼ同等のサイズを維持しつつ、フロントには車幅全体に伸びるチューブ状LED「Connecting Light」が採用された。
パワートレインは1.0Lターボエンジンと1.5Lハイブリッド(e:HEV)の2種類で、e:HEVは最大トルク253Nm、燃費は27.26km/Lと同クラスで最高水準を示す。
装備面では、10インチタッチスクリーンオーディオがワイヤレスApple CarPlay/Android Autoに対応し、マルチビューカメラシステムやワイヤレス充電器、自動防眩ルームミラー、アンビエントライトが標準装備されている。
全車にレベル2相当の運転支援機能を備えるHonda SENSINGが標準搭載され、360度マルチビューカメラも採用された。
グレード構成とタイ市場での位置付け
グレードは、1.0Lターボ車が「S」、e:HEVが「V」「SV」「RS」の4つに分かれ、特に「RS」グレードは専用カラーのブレイジングレッド・パールとアーバングレー・パールを持ち、スポーティな装備が際立つ。
価格は、1.0Lターボの標準価格が590,000バーツ(約290万円)、e:HEVが610,000バーツ(約300万円)で、2026年9月30日までの期間限定でそれぞれ30,000バーツの割引が適用され、569,000バーツ(約275万円)と589,000バーツ(約285万円)となる。
この価格帯は「アンダー300万」のセダンとして位置付けられ、タイ市場においてはe:HEV普及を牽引するエントリーモデルとして重要視されている。
さらに、ハイブリッドモデルには5年間の保証が付与され、長期的な維持コストの低減が期待できる点も購入者にとって大きな魅力だ。