新序出世力士の発表と秋場所への期待

日本相撲協会は2026年7月19日に新序出世力士9人(再出世2人を含む)を公表しました。

秋場所は9月13日初日に東京・両国国技館で開催され、番付に新序出世力士のしこ名が掲載されます。

今回の発表は、若手力士の台頭を示す重要なシグナルと受け止められています。

原口慎太郎の経歴と白星デビュー

原口慎太郎は2003年9月6日生まれ、佐賀県武雄市出身です。

身長180センチ、体重134キログラムで、2022年に佐賀工業高等学校を卒業し、東海大学工学部建築学科に進学しました。

大学在学中はラグビー部でプロップとしてプレーし、東海大学ラグビー部のリーグ戦に2試合出場、2023年にはU20日本代表に選出されましたが、公式戦出場はありませんでした。

ラグビー経験は全国高校ラグビー大会(花園)でベスト8に入るほどの実績があり、ソフトテニス部から転向したことが彼の身体能力の基礎となっています。

2026年6月6日に新弟子検査に合格し、伊勢ケ浜部屋に入門しました。

同年7月14日、名古屋場所3日目にIGアリーナで白星デビューを果たし、元序二段の大光(阿武松)を寄り切りで下しました。

取り組み前には胸をたたき「ぶつかるぞ!」と掛け声を上げるルーチンを実施し、緊張せずに「楽しかった。ラグビーの試合前の高ぶりと似ていた」とコメントしています。

デビュー戦の相手は元序二段の大光で、もろ差しにて寄り切り勝ちという快挙を成し遂げました。

天岳富士としての新序出世披露と今後の課題

秋場所の新序出世披露は、2026年1月18日開催の大相撲初場所第8日目に東京・両国国技館で行われました。

原口は兄弟子の十両・炎鵬から化粧回しを借り、しこ名「天岳富士」を掲げて土俵に登場しました。

「天岳富士」のしこ名は、伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)から授与されたもので、師匠の期待と伝統が込められています。

原口は現在、境川親方が率いる伊勢ケ浜部屋に所属し、部屋内には熱海富士・義ノ富士・尊富士など5名の幕内力士が在籍しています。

新弟子検査合格後は、前川國男氏をテーマにした卒業研究のため関東へ戻る予定であり、稽古への参加機会は限定的です。

それでも、ラグビーで培った体力と精神力を活かし、今後の番付昇格を目指す姿勢は多くのファンに期待されています。