大河ドラマ『本能寺の変』での小栗旬の信長像

2026年7月12日(日)にNHK総合で放送された大河ドラマ第27回「本能寺の変」では、小栗旬(43歳)織田信長を演じた。脚本には「不意に込み上げた衝動に絶叫する」と記されていたが、本人は顔を真っ赤にして衝動を噛みしめる表情で演じ、脚本以上のインパクトを見せた。また、台本に元々なかった「お前じゃない」というセリフを自ら提案し、実際に言わせてもらったことも明らかにしている。放送は毎週日曜午後8時に行われ、作品はNHK大河ドラマ第65作にあたる。制作統括の松川博敬は、小栗が信長の過去にある弟・信勝(中沢元紀)を殺した傷や人間的な弱さ、迫力と覚悟の両面を表現できる人物だと評価した。

クライマックスシーンと信長のセリフに込めた思い

本能寺の変のクライマックスで小栗は「そうは思わない。俺には未来を託せる人間がいるから、もう何の迷いもなくここで死ねる」という思いで演じ、信長が切腹直前に発したとされる台詞「是非もなし」も同シーンで語った。さらに、死を覚悟した瞬間に弟・信勝の幻影が現れ「我らの一生、ろくなものではござりませんでしたな」と語りかける場面があり、信長が自身の行動を振り返る姿が描かれた。小栗は「もし光秀ではなく秀吉(池松壮亮)が討ちに来たら、信長は喜んで死を受け入れた」と考えており、信長が描く「新しき世」とは世界と貿易できる経済大国を目指すビジョンであったと語った。

撮影裏話と視聴者の反応

撮影面では、本能寺のシーンをロケで実際のワイヤーアクションを用いて撮影したと小栗は語り、視聴者からは「すごく人間味のある信長だ」という声が多数寄せられた。信長を「悲運の破壊神」と表現しつつ、家臣や妹・市(宮崎あおい)に対しては自然体でいられない姿を見せ、権力が高まるにつれて首の傾きや真っ直ぐに座る場面が増えるなど姿勢が変化する様子を説明した。小栗は今回が本格的に織田信長を演じた初めての機会であり、前作『信長協奏曲』のフィクション的設定とは異なり、史実にできるだけ忠実な人物像を一本筋で貫いたと語っている。

[今日の日付: 2026年07月18日]