日本経済は長期停滞しており、原油安・資源安、通貨安、低金利のトリプル安があっても経済は低調なままである。
従って、何らかのイノベーションが必要となってくる。

その解決策の一つとして、グローバル化によるネットワークの構築があり、それは生産性を上げる要因に成り得るのである。

産業のグローバル化は、対日直接投資を増やすことになり、日本企業に大きなプラスをもたらす。

高い生産性成長率を実現している企業は同一産業の外資系企業からプラスの波及効果を受けている。(※[1] p.20)

もし日本企業が、輸出を2%上昇させると、
●海外直接投資が2%上昇
●海外での研究開発が3%上昇
●海外生産委託が0.6%上昇
●対日研究開発投資が4%上昇
する。(※[2] p.8)


日本経済は、原油安に加えて金融緩和、円安もあって、企業収益は規模を問わず過去最高の水準である。(※[1] p.4、[3])

それにも拘らず、日本企業は投資や人件費を抑えて収益を内部留保で溜め込んでいる。この体質は改めるべきである。



参考資料
[1] 中島厚志「日本経済の課題と処方箋」独立行政法人経済産業研究所(2016年11月17日)
[2] 戸堂康之「日本経済はグローバル化で成長する」RIETI ハイライトセミナー(2013年3月8日)
[3] 「法人企業統計調査」財務省