ネルソンによれば、企業間に違いがあるからこそ、経済は進化していくのである。[※1]

例えば、
□ SONYとアップル
□ 資生堂とP&G
□ TOYOTAとベンツ
□ エアバスとボーイング
のそれぞれに違いがあり、相互に切磋琢磨しながら技術革新をしていくことを示唆している。

ネルソンは、チャンドラーやポーターといった戦略論者や企業マネジメントの研究者が、企業間の違いに焦点をあてることによって企業に処方箋を与えることを目的としながらも、それが産業レベルでいかなる意味を持つのかという問題を解くことができていないと批判している。

ネルソンによれば、「企業間の相違が経済進歩を生み出すプロセスの不可欠な側面である」ことを前提としてこそ、企業に対してより実り豊かなインプリケーションを示すことができるという。[※2]



※参考文献
[1]渡部直樹編著、David J.Teece著『ケイパビリティの組織論・戦略論』中央経済社(2010年9月)、207ページ。
[2]前掲著、206ページ。