ポーター(Porter,1987)やデロイトコンサルティング(Deloitte Consulting,2000)によれば、M&Aのおよそ7割は失敗だと言われている。

しかし、M&Aを成長の原動力にしている企業もある。

例えば、京セラは1998年に傘下におさめたコピー機の「三田工業(現・京セラミタ)」などを自社の収益源に育てたし、日本電産は部品メーカーの「三協精機製作所(現・日本電産サンキョー)」や「コパル(現・日本電産コパル)」などを次々に買収、買収前を大幅に上回る収益を確保させている。
京セラと日本電産に共通しているのは、相手企業の経営が厳しい状態に陥った時に買収する「救済的買収」を得意としていることだ。買収された側にも自分たちの経営への危機意識が強いため、コスト削減や生産の効率化といった経営改善策が受け入れやすい面があると言われている。買収側と被買収側の思惑が一致した方が、良い結果が生まれる。

※参考文献
「企業買収④」朝日新聞(夕刊)2009年12月11日。