渡岸寺観音堂 国宝十一面観音菩薩像
墨摺り
墨液
和紙 新鳥の子
滋賀県長浜市高月町の渡岸寺観音堂には国宝指定の十一面観世音菩薩像、重要文化財
の大日如来像、そして阿弥陀如来像が安置されています。
国宝の十一面観世音菩薩像は 檜材一木造り、像高194㎝、頭上のいくつかの仏面と、
左の手首は共木で造られはめ込んでいます。
寺伝では、天平8年(736年)全国に天然痘の大流行で多くの人々が亡くなり、当時の
高僧越前福井の出身で加賀白山で修行をしていた泰澄大師が聖武天皇の命で、この観音
菩薩像を彫り、平安時代前期(860年頃)天台宗の影響を色濃く表している事から、
十一面観音像の中で、最高位に等しいお姿であると言われています。