【 ため口 】 | まいどーおおきに 河内の樹々の独り言

ことば 【 ため口 】

 

ため口(ためぐち)俗語の‘ため’に口がついた言葉で、語源は博打の言葉やて、今では同等の立場や年下の者が年上に対して使って後者は最も嫌悪感を与えるんや。

 

わしは昔、あるスポーツ団体の代表をしていたんやが、出来るだけ丁寧な言葉を選んで話している積もりやった。言葉について何も意識しなく過してきたが、その時うんざりしている事があったんや。ある選手の母親がわしに対して、話してくる言葉の端々が妙に引っかかる。「そうやねん」「ゆうてるやろ」「そやからな」「やめるゆうたら、やめなあかん、やめんねんな」等、意識さえしなければ大阪弁かな?で聞き過ぎるんやが、話が繰り返すと、何か違和感を覚えたんや。ひと回り以上、歳の離れた会の代表者と話すのに、その言葉遣いは無いやろうと思うた。わしが特別偉いとは思ってへんで。逆にわしのほうが、会のみんなに言葉を選び話しかけていたんやけどな?

 

たぶん周りの人達も‘ずいぶん親しげやな’と思っとるやろうな。

 

言葉は大変便利に出来とる。言葉を話して、聞いて、理解して、答える、それを繰り返すんや。

幼児の時から言葉を覚え始めて、義務教育を終わって、進学するか社会に出たら、上手な話しかたが身についてくるんちゃうか。

 

四十過ぎた大人が、市場でコロッケを買っているような感覚で話すのを聞いていると、何か背筋がゾッとするのはわしだけとちゃうと思うで。