「米兵による性的暴行事件他にも3件 官房長官明らかに」…7月3日、沖縄テレビ放送配信。

このニュースを初めて知ったのは、先月の27日が最初だった。28日に毎日新聞がこの事件について書いている。しかし、この事件を様々なメディアが取り上げるようになったのは7月3日以降だったように思う。

 

6月27日、「沖縄米兵性的暴行事件『断じて許せず』県が米軍側に抗議」(NHK NEWS)に触れた時、なんともやりきれない思いと怒りが湧きあがった。この悔しさをブログに書き留めようと思っても、ム・カ・ッ・ク感情が圧倒し文章をまとめるどころではなかった。

 

しかし、

同日のRBCによるニュースはこの事件をより深刻な問題として考えさせた。

【米兵少女暴行事件】「常に連絡が必用とは考えていない」 政府に反発広がる 米側に申し入れてもその後3か月沖縄県に知らせず」…報道。

記事によると、

26日の会見で小林外務報道官は、「常に関係各所への連絡通報が必用であるという風には考えておりません」と述べ、事件に関して県への情報提供がなかった事に問題はないという認識を示した。

 また、外務省沖縄事務所・黒岩亮副所長は、「外務省の判断で(情報を)出したり出さなかったりということはできる立場にございませんので」と弁明。

 

この報道によってこの事件が単なる事件ではなく、背景にある日本の様々な問題点を浮き彫りにしている。まず日本の防衛にかかる構造的な問題、そして官僚的支配にかかる日本の虚弱体質。米兵の一般市民に対する危害に対して政府は何の防波堤にもならずむしろ日本の国民を軽んじている。日本国民を守る防波堤どころか米国の面子を守ることに神経が行くという長年の慣習。

 

 あの沖縄戦。本土を守るために沖縄を見殺しにした事実に対して、今、罪のかけらもない歴史に無頓着な人間であふれている。

日本本土と同様に守られるべき人間の尊厳になぜこうも無頓着でいられるのだろうか?

 

7月3日のテレ朝ニュース。「『人間の尊厳が脅かされている』米兵性暴力゛非公表”5件に…沖縄県知事が政府に抗議」の見出し。

上川外務大臣は県に通報しなかったのは、プライバシーなどに配慮したためだと説明判断の具体的な経緯については明かさなかった。一方、林官房長官は「(情報共有の具体的な方策の検討状況は)検討を終えていない現時点で、詳細について答えることは差し控えたい」というもの。

そして、

沖縄県,玉城デニー知事。

「県や地元自治体に一切の連絡がなく、結果、県として何ら対応を取ることができなかったことは極めて大きな問題」。

 

「プライバシー」、方や「検討を終えていない状況で詳細について答えることを差し控えたい」。このご両人の崇高なご判断で、結果、2度3度の犯罪防止を打てなかった。玉城デニー沖縄県知事発言はもっともだと思われる。

 

このような性暴力は連続性を伴うことは犯罪という面からも当然把握されているはずで、2度3度の犯罪を防止するためにどのような手立てが必要なのか、もちろん被害者に対する配慮は当然把握しているはずだと思われる。まるでポッと出の警察官のような対応に、相手が米兵というお客様の犯罪に腰が引けているとしか思えない。

 

虚弱体質の日本の政治家。

「日本の安全保障環境が厳しさを増す中で~」と、枕詞のように繰り返していてもこのような犯罪でさえ合理的な対策を打てない。このような日本の現状に沖縄の住民でなくとも不安になる。

いずれにしても

腹が立ってしょうがない・・・そして、ムカつく。