起死回生の時を迎えても自民党議員の動きは止まったままだ。党の再生をかけて自ら動く気配もなく、つまるところ維新、公明党に船の舵取りを任せて責任逃れをする。
もともと彼ら裏金議員は政治家というより議員バッジでつながる互助会。互助会から離脱すれば議員バッジは無縁のものとなる。国民から見放されている以上、なんとしてでも現在の立場に居残るほかはない。
しかし、
死んだふりしても現状は悪化する一方で、船の底にまとわりつく藻のように国の進路の障害となっていることに気づかない。
挙句に、彼らは自信たっぷりに「日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中で」を繰り返し国会論議を経ず武器輸出に前のめりになる。あるいはこのような前代未聞の深刻な政治破綻の中にあっても改憲の優先性を求める憲法審査会（衆院）の意図が理解できない。物事には優先順位があったとしても破綻している自民党政治をまず立て直すのが先決ではないのか？
先週、6日の衆院憲法審査会での立憲・本庄知史氏の説明はわかり易く納得感がある。特に岸田首相の任期と憲法改正にいったい何の関係があるのか、という問いに納得する。
今、自民党はどこに行こうとしているのか？
裏金による資金調達についての反省や改善する意図もなくだらだらと坂を滑り落ちるように政治が堕落してゆく。自民党を支持していなくとも転げ行く先に不安を感じる。
疲弊する国民と岸田政権との乖離がますます開くのは当然かもしれない。国の根っこでもある国民の存在を軽視し続ける限り政治の堕落は止められない。
日本の政治は後戻りはできない土壇場に来ているのではないか。
与党、野党にかかわらず日本の政治の覚醒を願う。野党は自民党の非を高みの見物任せにせずこれからの日本について、科学的見地に立った真剣な議論をしてもらいたい。
野党の実力が試される時である。
日本の憲政史上、最も長く首相を務めたといわれる安倍晋三氏。
防衛・外交政策においてタカ派的な立場を取り、
アメリカ、欧米諸国と対等な同盟国として、防衛・外交政策においてはタカ派的な立場を取り続けた・・・と評価されている。