25日、TBSNEWSDIG配信。
「立憲・岡田幹事長 27日開催予定だった政治資金パーティーを取りやめ」・・・報道。
立憲・岡田幹事長が、来週開催する予定だった自身の政治資金パーティーを中止すると明らかにした。理由は「我々が政治改革に熱心でないかのような誤解を解くため」と説明。同じくパーティーを開催する予定だった大串選対委員長も「後援会の皆様とも相談の上、開催しない」とコメント。
妥当な決断だと思う。
他党批判がお家芸の維新、続く国民民主。そして、いまだ反省が足りない自民党議員の懲りない面々に対するけじめをつける意味においても妥当な判断だったと思う。
しかし、
立憲の今回の顛末は反省すべき点が数々あるように思う。
一言でいえば”脇の甘さ”といえる。
法案を提出するからにはそれ相応の準備があって当然だと思うが、まして20年以上にわたる裏金作りの肝ともいうべき政治資金パーティー。その手段を否定し法案として提出するからには提出する側にはっきりとしたポリシーがなくては政策論争には勝てない。まず国民に対しても明確な説明ができないはずだ。
24日、立憲・泉代表の定例会見でも、自民党パーティについての記者からの質問に、泉代表の説明は今までに例がないくらいわかりづらく論理矛盾を感じさせた。いわゆる反論にもならない反論というべきか。
特にわかりづらったのは、「(パーティー禁止法案)は、法律が施行されるまではパーティーを禁止しているものではない」あるいは「法案を提出した時点で(すべてのパーティーを)禁止しないといけないというのは、現実的ではない」の反論部分については一体何をしたいのかさえ分からない状況だった。
24日の日刊スポーツ配信においてもこのことについて伝えている。
「パーティー二枚舌」問題で立民泉代表が反論「法案出したからすべて禁止は現実的ではない」の見出し。
会見を直接聴いていても、いつもの泉代表らしからぬ説明にますます混乱した。
記者に対する説明が弁解じみていたように思われた。説明する上で必要なのは、法案提出の必然性と将来的な影響と効果(何を期待できるのか)、また国民が求める政権への信頼が取り戻せるのか、、、といったものではないかと思う。
特に落胆する部分として、「ルールが違う状況で(自民党と)戦うのは公平といえない」とし、野球に例えて自民党はスパイクが付いた靴、一方立憲は草履で戦う、、、についての判断は、国民がすべて野球に親近感を持っているわけではなく、自身の経験は一部に過ぎないことも理解すべきで、若い党首であっても、十代の頃の「タラれば」は通用しない。
いずれにしても、
自民党パーティの全面禁止の法案を提出するからには相応の覚悟と戦略があるはずで、記者からの立憲のパーティとの整合性を問われるのは当然の成り行きとなることも読めなかったとなれば党のマネジメントとして問題だと思う。
何よりもおごりは禁物。