連日、同じ答弁が繰り返される政治倫理審査会。

衆議院から参議院に移っても肝心のキイパーソンへの聴取が進まず、むしろ焦点をぼやかす岸田首相の答弁で裏金議員の責任追及を阻んでいる。岸田首相の能力、沈みかけた自民党丸。ただ沈む舟を汗もかかずに元通りにしようとしてますます船はバランスを失い荒波に突っ込み事態を悪くしている。

 

裏金議員。政治家としてのプライドがあっても、道義的責任がきわめて希薄。「ぼくちゃん知らなかったもん」だけで済まし、堂々と国会の場で主張する。

 安倍政権から続いた数々の不正に順応し受け入れてきたメディア、一も二もなく支持し続けた国民の存在は単に悪い政権にだまされたから、、、だけでは済まない。

 

岸田総理答弁について言えば、

自身を守るためとはいえ論理矛盾が目立ち、そのことで岸田首相の本意が丸見えである。

「説明責任」と「政治責任」。岸田首相が思い描く「政治責任」とは屋台がつぶれない程度の範囲で、しかも国民向けにはやった感をアピールできるもの、、、つまり政治責任から免れたいというのが本音ではないか。

 

3月5日の参議院予算委員会で山本太郎氏(れいわ新選組)が、言葉は悪いが、自民党議員の4分の1が裏金ネコババ「ドロボー」を重ねてきた政治家集団だと断定していたがまさしくその通りだと思う。さらに、数年間にわたり統一教会と持ちつ持たれつの関係を維持し続けてきた事実。自民党政権の裏金作りと統一教会問題は密接につながり自民党政権の本質を表しているように見える。

岸田首相が言う政治と金についての法整備だけでは自民党の健全化にはほど遠い。

加えて、

このように政治が破綻した時、不安になるのは国の危機管理。裏金と選挙対策しか頭にないような議員が安全保障をめぐる様々な諸問題を深慮遠謀の視点に立って考えをめぐらすなど考えにくい。
 

3月6日の朝日新聞報道・・・4月11日に米議会上下両院の合同会議で岸田首相が演説するとか。

すでに岸田首相についてのプロファイリングは訂正され、新たな評価として裏金で揺れる国の総理としてどれだけの評価が集まるだろうか・・・岸田総理、米議会で何を語るのか?