1月13日の朝日新聞夕刊。

「昨年亡くなった夫 ともに過ごそうと、カニをゆで、晩酌の準備」の見出し・・・1月1日。能登半島地震勃発。昨年、夫を亡くした静子さん一人で迎える正月。大きく傾いた冷蔵庫、散乱する室内。食卓にゆでたカニがそのまま皿に盛られテーブルの上におかれたままになっている。そして、やむなく静子さんは夫の遺骨や遺影も傾いた家において、妹さんが住む大阪に避難することに。

また、

救済の手が届かず、不安の中で救助の手を待ち続ける人々も何とか現状を克服しようとして頑張り続けている。何とか一刻も早く心穏やかな生活を取り戻せるようなサポート、政治の力が必要である。

 

だが、政治は、、、

語るに落ちるとはこのことかもしれない。

 13日、中日スポーツ配信のニュース。「岸田首相、党政治刷新本部メンバー安倍派9議員にキックバック疑惑もメンバー差し替えなし『なんという開き直り』」の記事。

 国民と政治家はあまりにも異質な空間で生きている。〝気は確かか”と思わずにいられない。このニュース、世界に発信されれば腐敗しきった政治の見本として、間違いなく非民主主義国家から見れば親近感を持たれるに違いない。

変な買い被りかもしれないが、安倍氏が元凶の裏金問題としても対策にこのような稚拙な方法はとらないのではないか?まるで、雁首揃えて首に「やったのは私たちです」と市中引き回しのような構図になっている。

岸田首相はすでに限界がきているのかもしれない。

 

二つ目の疑問。

13日の産経新聞配信。「今週の野党 憲法、原発、安保…『議論を先送りするな』国民・玉木雄一郎代表。立民の政権構想に注文」・・・の報道。

 文中で、立憲・泉代表のミッション型政策実現構想での野党共闘について、国民・玉木氏は「政権を本気で担うのであれば憲法の議論でも、原発の議論でも、安全保障の議論でもその議論をごまかさない、先送りしない、横に置かないということが大事だ。この土台を無視して『特定のテーマだけでミッション(使命)』といっても長続きしない」

 

憲法審査会での玉木氏の議論が思い浮かぶ。

「ごまかさない」「先送りしない」「横に置かない」という言葉は玉木氏の十八番でもある。玉木氏が何を求めて前のめりになっているのか分からない。原発の問題は特に、上っ面の利便性だけで決められるほど単純ではない。安全保障の問題も絡んでくる上において。

 

いずれにしても今、国民の生活はそれどころではない。そのうえ日本国憲法の改正手続きに関する法律は一つひとつの項目をきちんとクリアしていく必要がある。右から左へと改正が容易に行われるわけではない。憲法審査会での議論を聴いていると、国民を巻き込んだ憲法論議には至っていない。むしろ賛成する党との間だけの内輪の議論を優先し議論に乗ってこない党には敵対する。何によらずお友達作りの議論は横に置いて、まず憲法審査会での議論の熟成を願う。

 

国民としての率直な感想を言えば、

政治への信頼が底をついている中で、厚かましくもこのような問題提起をする感覚がわからない。