2021年11月30日、立憲民主党の代表選を経て第二代立憲民主党代表として泉健太氏が選出された。
現在、一年半を経て早々に「壊し屋」の異名をとる小沢氏が、泉代表路線に異を唱え「小沢グループ」を立ち上げ、それに追随する過半数の野党議員の存在も報道されている…6月22日、集英社オンライン配信。
わずか1年半で泉代表に何を期待していたのだろうか?
腹立たしいのは、この一年半にわたって彼ら、小沢氏を含む、追随する政治家は一体何をしていたのだろうか?
「期待していた通りではない?」という子供じみた批判でまたまた民主党政権以来の「青い鳥探し」を求め放浪するのだろうか?うんざりする。本当に成長できない面々ではないか。
彼らは党首に何を期待し自らは何をしてきたのだろうか?
政治家としてのウンチク、いっぱしの評論ならだれでもできる。このような人間ほどできもしないことをリーダーに求める。男女とも精神の底辺にあるのは家父長制度の名残ではないかと思うほどリーダーへの依存度が高い。そして、うまくいかなければ責任転嫁である。
子供じみていて話にならない。
野武士のような枝野代表が立ち上げた当時の緊迫感を考慮せずして安易に泉代表の批判に流れることの自己分析、及び外部への影響に考えが至らないようなノー天気な政治家であれば、この先誰が代表になっても同じことが繰り返される。支持者としても本当に気が滅入る。
この2年で本当に世間は様変わりした。枝野氏のリーダシップは本当に敬服するが、何よりそれを求める国民の熱望があったればこそ枝野氏のリーダーシップが価値あるものであったはずだ。
だが、今はどうか?確実に言えるのは若い世代(40代50代)は一様に白けて、気に食わない党へのバッシングで彼らの自己肯定感を満足させる。日本維新の党とダブって見える。
一方で、
政治はさらに堕落の一途を続けている。
民主主義の根幹でもある国会論議を経ず、やすやすと閣議決定だけで憲法にかかる安全保障の根幹を変え充てのない増税に踏み切る。国民に説明もせず費用の負担だけ求め、しかもその実態さえ明らかにしない。
それでも日本の政治家は与野党関わらず自身の利益のために追随する。戦争が勃発しそうな時でさえ政府の決めたこととして、武器調達と安全保障を重ねているような単純な論理で党の利益を優先し追随するように思えてならない。考える力が決定的に不足している。
ここで、思い出されるのは、先日の22日、テレ朝での会見。相次ぐマイナンバーカードの問題を受け、岸田総理大臣は今の保険証廃止は「国民の不安払拭が大前提だ」と強調したそうだが、ホントにずれた答弁に驚く。国民の茫洋とした不安ではなく、すでに始まっている目の前の危機感であることを忘れている。今気づいたかのようにこれから取り組むことに何を期待できるのだろうか?本来は先手先手であるはずの危機管理が全くできていない。すなわち、戦争の危機管理についてもこのような政権では無理だとしか思えない。
冒頭の本題に戻るが、
確かに、立憲・小沢氏の言葉通り「野党が一塊りにならなければ、政権は取れない」という言葉には説得力はあるが、野党そのものが変質しているような現在の状況をどのようにまとめていくのであろうか?彼らは自党の利益のためには働くが、他党を貶めて浮き上がるような戦術をとっている限り、本当の意味でフェアな戦いにならず政治はゆがむ。まず国民から見ても信用できない。
泉代表は、まず前提として立憲民主党としての塊を強固なものとし、そのうえでフェアな戦い、野党間で切磋琢磨しより良い政策が生まれることを望んでいるのではないかと思う・・・国民にとってのメリットとしては、より政治がわかり易くなる、選択がしやすくなるのではないかと一支持者として期待する。