録画して観る国会審議は政治家一人一人のドラマを読み解く絶好の機会である。

思い出されるのは、故・安倍総理の質疑。

表情が分かりやすく、表情だけではなく手、仕草に自身の思いが表われる。また人の好き嫌いで態度も変わると言う分かりやすさ。好きな人間に囲まれると能力以上の結果を出すというサービス精神が一層周りを惹きつけ、安部王国が出来上がる。一方で本来の公正な法の支配が薄められ安倍支配に引きずられる。

 

この安倍首相とは切っても切れない関係にあるといわれている萩生田政調会長。

 8月18日テレ朝news.「旧統一教会関連施設訪問」自民・萩生田政調会長がコメントの見出し。

この記事で、思い出されるのは、2017年の加計学園の獣医学部新設を巡る、当時官房副長官の萩生田氏についての記憶。最も鮮明に覚えているのは、2013年5月に安倍首相の川口湖畔の別荘で撮影されたという写真。加計孝太郎氏、安倍首相、萩生田氏らが談笑している様子が写っている。彼等、少なくとも故・安倍氏と萩生田氏の関係は古くて濃い関係だと言える。

 

萩生田氏の旧統一教会についてのコメントでは、相変わらず多くの政治家のコメントと全く同じで、訪問した先が旧統一教会との関連があることについては全く知らなかった、というもの。

 実際は、「まったく知らなかった」という事ではなく20日の朝日新聞の天声人語、また音声でのコメントでも自分の聞き間違いに気付かされた。

天声人語氏によれば、

[参院選前の6月、タレント候補を伴い教団の関連団体である世界平和統一家庭連合の支部を訪れている。記者から質問を受け萩生田氏は『名称が非常に似ているが、敢えて(関連があるかどうか)訊かなかった』」という。犯罪だと知らなければ許されるみたいな萩生田氏の子供でも言わないような言い訳に脱力する。

 多くのメディアが旧統一教会の問題性を指摘されていたにも関わらず、これからの教団との関係を問われ、今になって「今後は適切な対応をしていきたい」などというふざけたコメントを述べている。物事が明るみになるまで明らかにせず、自身のチェックは後回しというパターンを繰り返す。

政治家・萩生田氏も人の子、同じ国民として孤立無援の苦しみを受け、子供の将来にまで影響をもたらしている現実に、前・文部科学大臣としても無関心でいられないはずだ。何より民主主義国家を標榜するのであれば、政治と宗教との関係、カルト化する宗教との線引きについてしっかりとした理念を構築していて当然のはずだ。

 

生稲氏の選挙演説にわざわざ安倍氏共々萩生田氏が応援に駆け付けていることから考えると、萩生田氏も安倍氏と全く同じで、以前から言われている安倍氏主体の票の割り振りも萩生田氏も引き継いでいると考えるのが自然ではないか。

 

全く、全く絶望的な政権である。

本当のところ、

何より心配しているのは、安全保障の問題である。こんなに簡単に宗教もどきの利益集団に票をエサに政治家が根こそぎ操られる。ただほど怖い物は無い。厳密にいえば国民から搾り取った資金が原資になっている事を忘れてもらっては困る。

敵基地攻撃能力、もっと有効な兵器の為に防衛費2倍を目指すなどの与党の議論が活発化する中、他国の得体のしれない団体詣でにいそしむ政治家。

機密漏えいも含め非常に危うい。