「ラムっす!」
「まともに来たな、今回は!」
「ラムっす!」
「二人、合わせて…」
「アサイラムです!」
「コンビ名は、パク/オマージュです!」
「好きだと、言ってくれる人!ファンクラブの皆さんにも、支えられて!」
「支えられてるっす、本当!そして、R太の、阿呆~!」
「付け加えるな!ともあれ、『シャークネード式映画批評』!今回の、作品は!」
「『デッド・ドント・ダイ』!」
「濃いな~!」
「濃いっす~!」
「ジム・ジャームッシュ監督の、『ゾンビ映画』!」
「濃いっすね~!」
「ホラー…では無いかもしれない!」
「ゾンビ退治に大暴れ、みたいなのとも、違って来るっす!」
「強烈に、突き放して来ます!」
「当人は、もっと単純に、コメディー作った気かもしれないっすが…」
「ギャグとしては、笑えないんだよな~正直全然!」
「でも強烈に、『何物か』では、あったっすよね~!」
「『センタービル』なる小さな町が、舞台です!」
「小さな、狭い共同体…イイ奴もイヤな奴も、優秀なヤツも変人も、皆知り合い…皆、良くも悪くも『親戚付き合い』に近い濃さっす!」
「居心地良くも有るし、閉塞し切っているとも言えます!」
「町の唯一のダイナー、唯一のモーテル、唯一の、葬儀屋…何でも、唯一っす!まあ葬儀屋は、そうそう数多くは無いと思われるっすが!」
「町の警察署は、警官3人のみ!でも、人員過剰感、有ったりします!」
「署長役が、ビル・マーレー!二人の部下が、アダム・ドライヴァーとクロエ・セヴィーニっす~!」
「スティーヴ・ブシェミ!ダニー・グローヴァー!上手い人達豪華に、出演してます!」
「そして、何と言っても、変人の葬儀屋役の、ティルダ・スウィントンっすね~凄いっす!」
「先に言っちゃいますと、日本刀でゾンビ、バタバタぶった切っちゃったりします!」
「素晴らしいっす~!」
「北極で何やら大企業が、良く判らない実験やらかした結果、地球の自転軸がズレてしまったらしく、日の長さが変わったり、色々異常な事象が起き始めます!」
「本当に、自転の軸がいきなりズレたら、衝撃波で地球上の全生命、というか全事物が瞬殺、吹き飛ばされるでしょうっすけどね~!」
「政府の発表は、『異常な出来事と実験に、関連は有りません』と、『実験は、経済発展に有益です』の繰り返しに終始してます!」
「判り易い、風刺っすよね~ぶっちゃけ!」
「かくして、ゾンビ達が出現を始めます!」
「全世界規模で、起こってるんでしょうっすけど作品内では、全部、町の中の出来事みたいな感じっす!」
「ゾンビ達は、生きた人間を見るとお肉料理に、襲い掛かって来る定番は当然に有りつつ、本作ではもう一つ、独特の特徴有りまして…生前、大事にしていた行動を、繰り返します!」
「コーヒー好きだったらしいゾンビは、『コーヒー…コーヒー…』アル中だったらしい老婆のゾンビは、『シャルドネ…シャルドネ…』」
「『テニス…テニス…』『ギター…ギター…』みたいなのから、『スマホ…スマホ…
』『Wi-Fi…Wi-Fi…』」
「監督曰く、『現代人の風刺』だそうっすが、これも、まあ、判り易いっすかね~!」
「ともあれ、町を襲い始めるゾンビ!立ち上がる、主人公達!」
「とは、成らないんっすよね~これが!」
「やる気が有るのか無いのか、頼れるのか頼れないのかさっぱり判らないビル・マーレー、正に相応しい配役というか!」
「やる気が有るのか無いのかさっぱり判らない行動に、終始するっす…そして、流石の『それで良いんだ』感!」
「まさに、ビル・マーレー!」
「引っ張られて、アダム・ドライヴァーも実に、やる気が有るのか無いのかさっぱり、判らないっす!」
「現場では、凄く意気投合してた感じだな~!」
「色々まったり、或る種痛快なる淡々さに、物語進んでいくっす!」
「採点、しよう!」
「まずは、『アイディア』っす!」
「難しいな~!」
「『ゾンビ映画撮る』自体は、アイディアって程の物でも無いっすからね~!」
「世界観に込められた物とか、強烈なオリジナルも、有るけどな~!」
「何の独自性も無く、商売に成るから撮った…みたいなのではとにかく、無いっすよね~!」
「『0.45シャークネード』!」
「『ぶっ飛び具合』っすが!」
「ジム・ジャームッシュが、ってところで、まずぶっ飛んでたな!」
「内容的にも、斜め上や斜め下に色々、外して来たっす!」
「とは言え、強烈にぶっ飛んでた、とは又違うな~『0.4シャークネード』!」
「『俳優』っす!」
「これまで述べて来たメンバー、勝負に成ると思うか?」
「成らないっす!」
「『10000シャークネード』!」
「『CG』っすが~!」
「一応、使われてたかな?」
「ゾンビ達は、特殊メイクっしたし、特に前面には、出てないっすよね~!」
「『0.3シャークネード』!」
「『アクション』っす!」
「難しいな~ゾンビとのバトルも、有るは有ったんだが!」
「『迫力有るアクション』とかから、敢えて距離置いてる感じも有るっすよね~!」
「『0.8シャークネード』!」
「『ロマンス』っす!」
「そんな要素も、有ったは有ったな!」
「有ったは、有ったっす!」
「『0.1シャークネード』!」
「『音楽』っすが!」
「テーマ曲中々、良かったな~!」
「作品内でも、小道具として使われてるんっすよね~!」
「味は、有った…『1シャークネード』!」
「我々のテーマ曲も、中々レベル高いんっすよ~!」
「さて問題は、『感動』だが!」
「難しいっすよね~何とも!」
「色んな意味での、いわゆる『感動』を、拒否して来る作品なんだよな~!」
「結局何だったんだ、と言われると、何物でも無い、みたいなっすよね~!」
「でも、その事自体が妙に、刺さったりもするんだよな~!」
「そもそも、感動とは何ぞやっす!」
「異論も、出そうだが…『1.001シャークネード』!」
「『1001』じゃ無いっすよ~『1』に足された『0.001』、どう捉えるか!」
「良く、判らない~!」
「自分の、採点っすよ~!」
アイディア…0.45シャークネード
ぶっ飛び具合…0.4シャークネード
俳優…10000シャークネード
CG…0.3シャークネード
アクション…0.8シャークネード
ロマンス…0.1シャークネード
音楽…1シャークネード
感動…1.001シャークネード
「ううむ、今回は、今迄に無く…」
「そーっすね…」
「採点、見ていくと!大半がシャークネード以下、大した事無い作品、ってだけなんだ!」
「でも、そーいう事じゃ無いんっすよね~!」
「圧倒的感動大名作、というのとも又違うんだが…」
「とにかく、跳ね返された感じっすよね~採点!」
「項目と全く違う所に、価値が有った感じなんだよな~!」
「ブログ書いてる、R太の、阿呆~!から、メッセージ来てるっす!」
「その、言い方はよせ!確かに阿呆でもだ!」
「全然フォローに、成って無いっすが…ともあれ!『自分は友人と観に行って、楽しんだ…けれど、かなり万人受けは、しない作品なので採点は、仕方無い』だそうっす!」
「別に、あいつにそんな事を言って貰う必要、無いんだが…まあ、状況はその通りだな~!」
「ともあれ、死者は、死なないんっす~!」
「死なないのだ~!」
「死なないっす~!」
(続く)