「アサイです~!」

「ラムっす~ラムっす!」

「アピールしたがるよな~!」

「ラムっす!」
 
「二人、合わせて…」

「アサイラムです!」

「コンビ名は、パク/オマージュです!」

「さてさて、好きだと、言ってくれる人!ファンクラブにも、支えられて!『シャークネード式映画批評』!」

「すっかり、イイ言い方、定着したっすよね~!」

「観に行ったのは、昨年でしたが…ブログ書いてる、R太って阿呆がサボってた為に、年を跨いでしまいました!」

「R太の、阿呆~!」

「だから、怒鳴れば良いって物じゃ無いぞ!ともあれ今回の、作品は!」

「『テルアビブ・オン・ファイア』!」


「作品、撮られたって事自体がまず、凄いです!」
 
「言わば、人情コメディっすけれどね~パレスチナ人の監督が、イスラエルのパレスチナ占領問題を題材に、笑える映画を撮ったっていうのは、それだけで、ビックリっす!」

「中東の、色んな事…我々も、真の意味での『理解』なんて事は勿論、取り敢えず事実関係の把握としても、出来てはいないけどな~!」

「その辺りが、判り切ってはいないので、映画のポイント、掴めて無かったかもしれないっす!」

「タイトルの『テルアビブ・オン・ファイア』、作品内で軸と成る、架空のテレビドラマです!」

「此の内容自体、結構ビックリっすよね~パレスチナのテレビ局で、撮られてるんすが!」
 
「中東戦争の…言い換えれば、要するに、イスラエルの占領が始まっていく時代を舞台に、パレスチナ人の恋人の指示を受けた、パレスチナ人のヒロインが、軍事機密手に入れる為に、イスラエルの軍司令官、色仕掛けで落とそうとします!」

「パレスチナの現状の中で、そういった『イスラエル悪役』ドラマ、作れるんだという…」

「ただ一方で、そこは忖度なのかどうか、イスラエルの司令官も、あくまで立場の違いであって、イイ人に描かれております!」

「結果、ヒロインが段々、本気で司令官好きに成っちゃって、任務と恋の葛藤、パレスチナの恋人との三角関係といった事で悩む訳っす!」

「整理しますが、此処までの話はあくまで、作品中の、テレビドラマについてですよ~!」

「かなり、反イスラエル作品なんっすが、イスラエルの人にも中々、人気なんっすよね~それが、物語にも関わって来るんっすが!」

「一方で、イスラエル軍司令官との『許されざる恋』が、パレスチナの人達に受けてもいたりします…そんな物だろうな~とも思いますし、興味深くもあり!」

「さて、物語の主人公っすが!」

「『テルアビブ・オン・ファイア』撮ってるテレビ局の、新米アシスタントです!」

「業務は、『ヘブライ語が正しいか、チェックする』っす…『ヘブライ語が喋れる』には、歴史的要素含めて、色んな事が有るらしいっすが!」

「主人公に関して言うと、テレビ局の社長が、叔父さんで!ニート気味の駄目駄目甥っ子の為に、『お前、ヘブライ語喋れたよな?』で無理矢理、雇ってやったのが見え見えです!」

「でも、ポジションとしてとにかく、シナリオに口を挟むのは事実…これが、後で生きて来るっす!」

「さて、主人公が住んでるのは、イスラエル占領地域内!出退勤の行き帰りに必ず、イスラエル軍の検問所、通らなければなりません!」

「或る日、ちょっとした誤解で、逮捕されちゃうんっすが…検問所の司令官に取り調べられて、『テルアビブ・オン・ファイア』の、『シナリオライター』と、盛って答えちゃうっす!」

「すると司令官、単純に、『凄いじゃん!』というのとも違う感じで食い付いて来て、放免してくれる代わりにシナリオにあれこれ、特に『イスラエル軍司令官』の描き方に対して、注文付けて来ます!」

「向こうの方が、立場強い…上に、『シナリオライター』だというのは盛り過ぎに盛り過ぎな身の上、何とか適当に誤魔化しつつ、上手くやっていこうとしていた、主人公っすが!」

「意外にも…司令官の提案、中々イケていまして、自分のアイディアって事で提案していくと、段々本格的に、シナリオに絡む様に成っていきます!」

「上手く司令官乗せて、更なるアイディア出して貰いつつ、自分の中に有った才能にも、気が付いていくっす!」

「本格的に、シナリオライターとして開花…好きだった子との関係も、再生出来るかも…僕の人生、変わるかも!」

「でも一つ、大問題が有るっす!」

「検問所の司令官、隠れ好物だという、パレスチナの伝統料理『フムス』を届けてやったり、或る種、友人と呼べない事も無い事も無い何かの、一端の一端の欠片位は、産まれてなくも無いんですが…」

「彼の、真の要求は!」

「単に、ドラマにアイディア、提供したいとかでは無く…」

「『ドラマの中で、ヒロインとイスラエルの司令官、結婚させろ』なんっすよね~!」

「実は、司令官の、余り関係上手く行って無い奥さんが、ドラマの大ファンで、しかも、パレスチナのスパイはカッコいい、イスラエルの司令官は、『ダサい』と言っております!」

「イスラエルの人が、イスラエルと戦うドラマのファンで、しかも、パレスチナ人のファンって辺りも、興味深いっすよね~!」

「自身、大分窓際っぽい、『検問所』担当とは言え、『司令官』ではある所で自己投影して、奥さんに意地に、成っちゃってる訳です!」

「説明、必要かと思うっすが…イスラエルによる占領、分離壁の問題等々有りつつ、良い悪い、それぞれの立場の意見とかは脇に置いて、とにかく現状、一つの『安定』『おおらかさ』みたいな物は有る訳っす!」

「パレスチナ製作の、イスラエルと戦うドラマのファンの、イスラエル人が居ますし、一方で、パレスチナのヒロインがイスラエルの司令官に恋する展開が、パレスチナ人に受けてたりもする訳です!」

「でもそこで、譲れない…絶対に譲れない一線として、パレスチナ人とイスラエル人が、結婚する展開というのは!」

「絶対に、絶対に、絶対に、認められないという事なんですね~!」

「政治的にも、放送倫理的にも、経営的にも、思想的にも心情的にも、っすよね~!」

「日本に居ては、理屈では判っても、ピンとは来ない部分ですが~!」

「ともあれ、しかしながら司令官、『何としてでも二人を結婚させろ!』と段々、偏執的に成って来るっす!権力に加えて、幾ばくか軍事力さえ使える相手なので、厄介っす!」

「折角、人生変わりそうなのに~さあ、どうする主人公!」

「まあ、元々、人生変わって来たのは司令官の、お陰なんっすけどね~!」

「長々書きましたが、ともあれ採点です!」

「まずは…『アイディア』っすが!」

「何より、パレスチナ舞台に、分離壁問題を題材に、人情コメディ撮ろうと思ったのが、凄いよな~!」

「色んな物、背負ってるっすよね~!」

「敬意を表する意味込めて、『0.85シャークネード』!」

「『ぶっ飛び具合』っすが!」

「同じ理由だな~状況、設定が、よくぞ撮れたな~という!」 

「いわゆる、ぶっ飛んで凄い内容っていうのと又、違うっすけどね~!」

「『0.9シャークネード』!」

「『俳優』っすが!」

「中々、味が有る人達出てたけどな~!」

「結構、難しい所っすよね~スター的な意味で、存在感有るとは、言えなかったっすが!」

「作品から言えば、寧ろその方が良くて、かつ大事なのは、『らしい』かどうかだしな~『12シャークネード』!」

「刻んだっすね~!」

「さて、『CG』だが!」

「多分一ヶ所も使って無いですし、使う様な映画でも、無いっすよね~!」

「『0シャークネード』!」

「それでも採点は、するんっすよね~!」

「さて、『アクション』だが!」

「いわゆる、アクション作品って事では、無いっすよね~!」

「ハラハラドキドキ、って事でも、無いからな~コメディ的バタバタも、或る種アクションでは、あるが!」

「まあ、つまり人情コメディっすからね~!」

「『0.9シャークネード』!」

「『ロマンス』っすが!」

「素敵な、恋の要素は有ったよな~!」

「後味、印象凄く、良かったっす…ただ、物語としての捻りは、弱かったっすかね~!」

「『1.3シャークネード』!」

「『音楽』っすが!」

「申し訳無いけれど、印象残ったか?」

「無いっす!」

「『0.2シャークネード』!」

「そして…『感動』っす!」

「悩むな~!」

「メチャクチャ、素敵な作品なんっす!」

「後味も、良いです!」

「好きに、成るっす…ただ、作品として、コメディとしての、切れは!」

「少しばかり、弱いんだよな~『1.3シャークネード』!」

「難しい、所っす!」

アイディア…0.85シャークネード

ぶっ飛び具合…0.9シャークネード

俳優…12シャークネード

CG…0シャークネード

アクション…0.9シャークネード 

ロマンス…1.3シャークネード

音楽…0.2シャークネード

感動…1.3シャークネード

「認める…今一つ、映画に就いて正しく捉えた感覚、無い!」

「『人情コメディ』と『シャークネード』では、かなり噛み合わないっすよね~!」

「ただ実際、評価も難しい!」

「良い、作品なんっす!」

「上質、って意味ではシャークネードなんかより、遥かに上質かもしれない!」

「でも、作品の『切れ』は正直、我々の方が上かも、しれないっす!」

「出来るだけ、誉めたい作品なんだけどな~!」

「ともあれ、中東の色々に、見る目を開いてはくれるっす!」

「問題有る現実、は本当だからな~!」

「真面目に、締めましょうっす…」

「Peace on earth!」

「Peace on earth!」