「超A級なる、C級作品?」


 観て、参りました!

 『ゴジラxコング 新たなる帝国』!

 いや、楽しかったです!

 楽しかったです!


 ゴジラとキング・コング、ガッツリ共闘するらしく。

 それだけで、楽しくない筈が無く。

 仲良く二人が、青春友情ドラマの如く激走しているポスター、予告映像、興奮しない筈が無く!


 そうして、観てみますと!

 はい、楽しかったです!

 楽しかったです!

 中身、有って無い様な感じでもありつつ。

 それも又、良きです!


 シリーズ化されての、最新作。

 状況設定、説明、ほぼ省かれつつ。

 冒頭からガンガン話、進んで参ります。

 あ、最初に言っておきますと!

 我々はどうしても、ゴジラに思い入れ中心に、観てしまいますが。

 これは、アメリカ製作の映画。主役完全に、コングです!


 コング、地底世界なる場所に暮らしています。

 と書きますと、地下の暗闇でコング、生活しているのかと思われるでしょうが。

 今作の主要な舞台となる、地底世界なる場所。

 通常思われそうな地底と全く、違います。

 映像では押し切れそうですが、言葉、文章ですと。どうしても、引っ張られてしまいそうですので一旦、地底という語、頭から外した方が良いかもしれません。

 地底世界、広さ地上と同じ位?それ以上?

 空が有る、と言って良い位の広い空間。

 狂暴さ強めの印象ですが、豊かな生物体系。

 豊かな自然、植生。

 植生?

 そう、地底世界、地上と変わり無く光も、有ります!

 何故なのかの説明、今作には出て参りません。

 移動手段含めて、異次元の別世界の座標がたまたま、地球の地下に有るとでも理解した方が良い感じです。


 ともあれコング、地底世界で取り敢えず平和に、但し孤独に暮らしています。

 突然同族っぽい叫び声聞こえて来まして、思わず呼応しつつ探しに行ってみますと、地底世界のウシガエルみたいな生き物だったという場面には切なさ、有りました。

 一方地表ではゴジラ、他の怪獣と戦ったりしつつ自由に、活動しております。

 ローマの円形闘技場にすっぽり丸まって寝ている場面、絶品です!

 一応何やら訳が有るのか、何となく色々、活性化しているみたいな所も有りまして、地底世界と関係しているのでしょうか?


 そして、コングに新たな出会い、待っております。

 勿論、新たな危険の到来でもありつつ。

 地上の危機に、繋がっていたりもしつつ。


 大分顔触れ変わった印象ですが、怪獣を監視、研究する組織モナークの面々も、一方でゴジラの活動も意識しつつ、地底世界に参戦して参ります。


 とにかく色々暴れ回り、冒険するコング!

 とにかく戦ってる、ゴジラ!

 走り回る、人間達!

 一応ドラマ要素も有りますが、正直添え物です、はい!


 ゴジラ作品が、怪獣同士のプロレス的世界に成ってた時代、ハリウッドが甦らせたといった声を、耳にしてましたが。

 確かにかなり、その趣有ります。

 そして、その時代の特撮、着ぐるみ感余り隠していない印象でしたが。

 こちらも、CG感隠されていない印象です。

 お金と手間の掛かったCGアニメに、実写も取り込んであるといった?

 ただそれで、不満は無く。


 スカー・キングなる、悪役。

 人類存亡にも関わる強大な敵、といった事に成ってはおりますが。

 これも、そういった声耳にしておりましたが、成る程。

 何とも魅惑的なる、小物感といいますか。

 いや、悪の親玉は間違い無いのですが!

 最終的な敵役というより、前半で偉そうに登場しつつ、主人公の引き立て役にやられてしまう存在っぽいといいますか?


 とにかく、沢山沢山暴れるコング、堪能!

 そもそも知能、高い訳ですが。

 武器を使いこなし、罠を作り。

 人間の言葉喋らないだけで、猿型の少々大柄な英雄戦士の冒険観ている趣です。

 そして、ゴジラとの共闘!

 あの怪獣も、参戦します。

 新顔の怪獣も、参戦します。


 豪快!

 豪快!

 ひたすら勢いと、勢いと勢いで全て吹っ飛ばして進んで参ります。


 直接描写は無いものの、怪獣達の戦いで甚大な被害出ている部分に関しては妙に、容赦無い所も。


 楽しかったです!

 薄いと言われれば薄いかもですが、それが気にならない爽快なる、映画体験。

 世の中には、C級作品、D級作品、Z級作品といった物が有ります。

 それらにはしばしば、実際と全く合致しない、壮大な内容想像させる盛りに盛ったポスター、パッケージ、付随しておりますが。

 そういったパッケージから想定される豪快、超大作な世界を、手間を掛け、予算掛けて製作してくれたみたいな、本作でした!

 有難うございます!

 ゴジラ、万歳!

 コング、万歳!

 色々、万歳!

 万歳!



「とにかく、みんなと居ればハッピー!」


 行って参りました!

 と言いますか、体験して参りました!



 我が人生、『エクソシスト・シャーク』映画館で観る日が来るとは、思っていませんでした。

 しかし今回はそれ以上、斜め上にも斜め上にも、信じられません!余りにも有り得ない、出来事でした!


 まさか我が人生、『エクソシスト・シャーク』を映画館で、二度目に観る日が来るとは!


 まさか!

 まさか!


 『エクソシスト・シャーク』!

 

 そもそも、色々と微妙な作品多く、そうしてその、微妙さ愛でて楽しむのがサメ映画好きの世界ですが。

 そういった人達の間に於てさえ、余りに余りに凄いと評判に成った、作品。

 いや本当、凄かったです!

 手前味噌ですが、一年前観て来た時の感想、リンク貼らせて頂きます!


 映画・『エクソシスト・シャーク』


 と言いますか、改めて丁寧に、語る気力無いです!


 一度観れた事、実に良かったです。

 同時に、その喜び越えまして。

 観た事正しかったのか、有限なる人生の有限なる時間、損失してしまったのではないかと疑惑に駈られたりも。

 そんな訳で、今回!

 もう一度上映会、開催と言われましても!

 流石に、二度目は!

 二度目は!


 だったのですが。


 今回、10周年記念上映という事でした。

 主催の方達も、確信犯かと思われますが。

 普通、周年という物は。

 会社なりお店なり、或いはアイドルとかであったり、営業や活動がその年月続いた事を祝います。

 映画の場合。

 どんな作品であれ!

 時間という物が流れていく限り、どんな作品であれ!

 自動的に、公開から周年、過ぎて参ります。

 どんな作品も、1周年、10周年、100周年迎えます。

 良く考えてみますと10周年、凄くおめでたいのか?皆で集まって、お祝いする事なのか?

 繰り返しますが主催の方達も、確信犯かと思われますが!


 とにかく、記念上映。

 幾つか企画、行われるという事です。

 まず今回、いわゆる応援上映です。

 御存知無い方に説明致しますと、最近流行りといいますか、行われる様に成った形式ですが。

 言う迄も無く、基本静寂を旨とするのが映画館での鑑賞ですが。

 イベントとして、内容に沿って声や音を出して構わない、出すのが奨励される上映。例えばライブの場面で、本物のライブの様に手拍子や声援有りといった様な?

 それ込みで、皆で楽しもうという上映です。

 但し作品、『エクソシスト・シャーク』ですから。

 応援というより、皆で突っ込みまくる状況に成るのは、はっきりしていますが!


 ただ、それだけだったならば。

 観に行ったかは微妙です、正直。

 しかし、今回!

 何と!

 何と!

 もう一つ、特大企画が!

 何と!

 主演を務めた、ボビー・ケレックさん、アンジェラ・ケレックさん、特別ゲストとして、海を渡って来場するという!

 因みにお二人、御夫婦です。

 何と!

 そんな企画が、実現したとは!

 赤字覚悟という事で、確かに諸々考えますと、そうだろうなという。

 まさか!

 こんな企画が!

 

 なお、主演の二人と書きましたが。

 まともな物語が有るとも言い難い此の作品に於いて、一応主演という物が有るとするならば、まあ此の二人になるのかな、というのが本当の所ですが。


 とにかく!

 これは!

 行くべきでしょう!

 企画した心意気の、為にも!

 来て下さる御二人の、為にも!

 行くべきでしょう!

 再び『エクソシスト・シャーク』に、耐えねばならないとしても!


 結果!

 非常に非常に、楽しい時間でした!

 満員の、座席。

 わざわざ『エクソシスト・シャーク』観に来ようという方達の、集まり。

 場内に満ちる、仲間意識。

 友情。

 エレベーター内でも、互いに仲間な事を感じ合って挨拶交わしたり、なんて事も有りました。

 最初から皆、出来上がっています。

 様々なる、サメアイテム。

 応援アイテム。


 主催の方達の、前説から始まります。

 応援上映という事で、声出し練習。

 上映中に声上げるというのには背徳感と、快感有ります!


 応援上映、と銘打っておりますが。

 『エクソシスト・シャーク』です。

 応援?

 応援?

 突っ込み上映、とでもいった方が適切な物に成るであろう事は言う迄も無く、そうして実際、そうなりました。

 人生二度目の、『エクソシスト・シャーク』。

 人生、二度目。

 人生の、正に浪費かもしれない時間。

 二度目で良いのは、時の経つのが少し、早い所です。

 そして、そう、応援上映です!

 数分おき?

 もっと早く?

 飛び交う、突っ込みの声。

 勿論、自分のそれも入っております。


 そうしてそれが、楽しかったのです!

 普通なら、どんなに酷い作品だろうと客席では、耐えて耐えて腹の底に、飲み込まねばなりませんが。

 あらゆる突っ込み所に声を上げ、皆と共有出来る素晴らしさ!


 燦然と並ぶ、良く判らない画面。

 意味の判らない、画面。

 良く判らない展開と言いますか、展開の欠落。

 伝わらない、演出。

 伝えようとする何かが有るのか判らない、演出。

 変な、台詞。

 変な、動き。

 時々、カメラマンが中々上手かったりするのが又、厄介です!


 ただ、繰り返しますが今回は、それらに突っ込んでいけます。

 皆で共感、共有出来ます!

 ストレス、かなり減殺されます。

 あ、失くなるとは言いません。

 色々楽しく、そしてやっぱり色々キツく、時間が流れていきます。

 どんな物にも終わり、やって参ります。


 さあ、そして、トークショーです!

 因みにお二人、やっぱり観たかったのか、上映途中から客席に、入られてました。

 本当、これは本当、楽しい時間でした!

 非常に素敵な、お二人です。

 人柄も良く、疑問といいますか悩み所は、こんなに素敵な二人が何故、こんな映画にといった様な事は、いや、言うべきでは無く!

 御本人達も、此の作品がわざわざ日本で上映され、それに招待されるなどというのは余りに、想定外な事だったかと思われます。

 温かく、そして熱気に包まれた、場内!

 沸き起こる、笑い!

 事前に集められていた質問に、答えて頂く形でしたが。

 何だかんだ、意外な事実も出て来たりします。やっぱり撮影、かなり混沌していた感じも?


 素晴らしかったです。

 祭りです!

 祭りです!

 『エクソシスト・シャーク』という神を崇めるというのか、呪いに掛かってしまっているというのか。

 祭りです!

 最高の時間だった事は、間違い無く。

 問題有るとすれば、映画そのものだけ?


 主催の、皆さん!

 映画館の、皆さん!

 ケレック御夫妻!

 集まった、皆さん!

 有難うございました!

 有難うございました!



「皆さん、元気にしています!」



 観て、参りました!


 『ウルトラマンブレーザー』映画版です!

 素晴らしかったです!

 素晴らしかったです!


 ファンの方には言わずもがなですが、ウルトラマンブレーザー、かなり攻めた作品と言いますか。

 中々、変わり種です。

 もっとも、寧ろブレーザーの方が、正しく王道なのではないかという面も?

 最初から最後まで一人のウルトラマンしか登場しなかったのは、初?以前にも、一本か二本、有ったでしょうか?

 近来のウルトラマン、そもそも設定から昔のウルトラマンの息子だったり。一応独立した物語でありつつ、大きなウルトラマン世界の一部である様な作品、続いていましたが。

 それが悪いというのでは、全くありません。

 今作、完全に独立しています。

 厳密に言えば少しだけ、他の作品世界匂わせる要素も入れ込まれましたが。基本、これだけで完結しています。


 歴代ウルトラマン、名前、設定様々ですが要するに、ざっくり言ってしまえば作品世界に於けるウルトラ警備隊の一員に、成ります。

 今作もそこは、同じなのですが。

 ブレーザーと合体する主人公、ヒルマ・ゲントは、怪獣退治組織SKaRDの、隊長であるというのが新しいです。

 因みに、奥さんと子供居まして、家族持ちのウルトラマンも、初でしょうか?

 かなり冒険的設定かも知れず、というのは任務の真っ最中に、隊長が何処かへ行ってしまうのか、と!

 しかしながら結果、上手く収まった印象。

 SKaRDの主力、ミナミ・アンリ隊員が操縦する、かなり可愛らしくもありますが怪獣型巨大ロボット、アースガロンです。

 又の名を、アー君。

 それこそメカゴジラをカラフルに、可愛くした感じと言いますか!

 それで、ヒルマ・ゲントは、自ら先頭に立って部下を引っ張っていく隊長でありつつ、怪獣退治の最前線をアースガロンに託して一歩、引く形に。

 故に、ウルトラマンに変身していられると同時に、部下を信頼して任せて自分は後ろに居るという、リーダーシップも生まれるという!

 アースガロンとSKaRDの面々との、友情も!


 そして、何より印象強いのは!

 非常に攻めている、ウルトラマンブレーザーという存在です。

 大筋、歴代のウルトラマン、宇宙の平和を守る光の国の戦士。人間と、余りコミュニケーション取っていない場合も有れば、普通にお喋りしている場合も、有りますが。

 皆、優れた頭脳、高い知性を持っております。

 ですが、ブレーザーは?

 地球の言葉を発していないのみならず、動き、仕草、印象は!

 ぶっちゃけ、昔のハリウッド映画とかに出て来るいわゆる蛮人のキャラクター、思わせると言いますか。地球人と上手くやり取り成立していないという話に止まらず、必ずしも高い知能、持っていない様にも見えます。

 但し!

 特筆して強調しなければならないのですが、そういったブレーザー、実に格好良いのです!魅力的なのです!

 そんなに高い知能、持っていない様にも見えると書きましたが同時に、宇宙の根源的高い次元で物が見えている様でもあり、やはり偉大なる、ウルトラマンであり。

 掴み切れない謎な感じ、異質な存在である事。つまり、宇宙人なのであってその辺りの感覚、SFです!


 とにかく、SKaRDの面々、関係性、素敵です。実際の現場の空気も凄く良かったであろう感じ、伝わって来ます。

 活劇と、様々なドラマとの融合、バランスの良さ。心地良い世界。


 そして、さて、映画ですが!

 正直、テレビ本体で、語るべき全て語られ、起きるべき全てが起き、物語は表現され切っているかもしれません。

 冒頭、テレビの内容がダイジェストに流されますが、そこでまず泣けますし、一番大切な部分が終わった感覚も?

 そういった事を踏まえた上で、本編ですが。

 或る種、同窓会と言いますか。

 皆の、現状報告と言いますか?

 いや、新たに怪獣出現しますし、何だかんだ地球壊滅の危機かとも思われますが。

 空気としましては、ブレーザー含む素晴らしき仲間達が元気にしていて、しっかり頑張っているのを確認させてくれる話といいますか!

 心地良く、温かい世界。

 物語には物凄く、突っ込みたい所も有りますが。それも又、良きです!


 中々ブレーザーの出番来ないのも、確信犯と思われ。

 ウルトラマン一人しか登場しない作品、と書きましたが。アースガロンとブレーザーの共闘見ていますと。二人のウルトラマンが出ていた事に気が付きます。

 余談ながら、戦いは国会議事堂の前に移動しまして。そして、さて、議事堂の扱いは?中々、素晴らしかったりします!


 とにかく、色々幸せにしてくれます。

 大団円というより、物語は此の先も続いて、色々起きるかもしれないけれど。とにかく、素晴らしい時間がそこに有るんだという話と言いますか。

 泣けました。

 有難うございました!

 有難うございました!

 有難う、ブレーザー!

 有難う、アースガロン!

 有難う、SKaRD!


 「俺たちが、行く。」映画の謳い文句となっておりますが。

 俺たちとは、観ている我々含めて皆なんだ、という気持ちです!