伊のSAMURAI・MARCO出陣2by北斗 | 東京・港区(赤坂・六本木エリア)の格闘技ジム【ヨハンボススポーツスクール】(ボスジムジャパン)オフィシャルブログ

伊のSAMURAI・MARCO出陣2by北斗

MARCOの決勝戦…

一回戦目の反省、アップがまだ完璧ではなかったという事だった。

これは私のミス…

マルコがデビュー戦という事を考慮出来ていなかった。

そして次の試合、私は入念にMARCOのウォーミングアップをした。

北斗『確かに先程よりMARCOの動きが良い…

MARCOは一旦息が切れるまで追い込む方がいいタイプであったか…』

これは人それぞれで、北斗は少しウォーミングアップすれば足りるタイプ。
朱里拳法家は息が切れるまで一旦追い込みたいタイプ。これらは各々個人で違うし、自分自身しかわからない事なので試合に出たい方は、知っておいたほうがいい。

さっきの試合で一回息が切れているため、身体が動きやすそうだ。

そしてMARCOは外国人選手特有の言うことを聞かないタイプではない。

拙い英語ではあるが、英語でアドバイスをしている私の作戦をしっかり効いてくれる。

そして、そのアドバイスを実行する努力と技術がある。

次の決勝の相手は前大会の王者。

準決勝の戦いを観ていたところ、勢いがあり、パンチに自信にある印象を受けた。
フルスイングでパンチを振ってくる。

しかし首相撲に対するケアーは全く出来てなく、準決勝の戦いでも度々首相撲を取られていた。

今回の作戦はこれだ…!!

『前に出続けろ。手を出し続けろ。怯むな!挫けるな!!
〜それでも止まらない。被弾しながらも前進ーーー!!!〜』
※『はじめの一歩107巻』参照

ショートレンジで相手はフックをフルスイングしてくるタイプ。
しっかりブロックしながら前に前に!

ダフらせながらガードし、くっ付く。

そして首相撲ではめる。

ブレイクした後、ロングレンジになれば前蹴り、関節蹴り、長いリーチでのパンチを打ちながら前に出る。

そしてショートレンジに入ればまた首相撲ではめる。

この作戦を授けた。

これは北斗が、KO率8割のアマチュア時代得意だった必殺パターン!
数々の試合をKOしてきた作戦だ。

カーーーン!!

ついに決勝のゴングが鳴った。

出だしは静かな立ち上がり。

MARCOの長いリーチで距離がセットされた。

相手選手は距離を定めることができない。

蹴りを出すが空振りに終わる。

北斗「距離が分かっていないぞ…

いい距離だ…」

そして打ち終わりにバランスを崩したところ、MARCOは攻める。

キック、パンチ。

そして首相撲からの膝膝膝!!!!

連打する。

MARCOの首相撲に対処できない対戦相手。

膝膝膝!膝膝膝膝膝膝!!

レフリー堪らず止める!

レフリー「ダウーーーーーーーーーーン!!」

しかし対戦相手も昨年の王者気持ちが強い。

立ち上がってくる。

攻めてくる。

しかしMARCOの距離で攻撃してくるため空振りに終わる。

MARCOも攻める!!

先程の試合と違いスタミナは切れない。

首相撲、膝膝膝膝膝膝膝膝膝!!

そして試合終了のゴング。

判定はダウンを奪って、試合をコントロールしたMARCOに!

見事、初出場にして全日本アマチュア選手権優勝。

{CDC3EB5B-37E6-41B9-AE3B-810B8F77155A}

{D8F3AF7A-6807-47C2-988C-4656BD009B12}

この日駆けつけせた仲間達と記念写真。

そして全日本アマチュア大会の醍醐味の一つ…

MVP発表の時。

Aクラス、Bクラスの全階級の中で1人のみが選ばれる。
Aクラスであれば10万円、Bクラスで3万円貰えるというJ-NETWORKの太っ腹な計らい!!

MVPは大抵軽い階級(フェザー、ライト級)が選ばれやすい。
何故なら参加者が多く、試合数が多い。
そのためMVPもその階級の選手となってしまう。

今大会、KO決着が少なく、また北斗やハルクが出ていた時代と比べると今日は運のいい日だと感じる内容。

もしかすれば?との期待もあったが、MARCOは2試合で両方とも判定勝利。

北斗『難しいか…』

そんな私の想像通り、MVPは4試合したライト級の選手。

北斗『想像通りだな…』

その時、何故かMARCOは前に出ようとしている。

北斗『MARCOよ…どうした…??』

MARCOは優勝すれば10万円が貰えると勘違いしており、10万円のパネルを見ててっきり貰えると思っていたみたいだ。

私はジェスチャーでMARCOを止め、恥を欠かす事なく済んだ。

MARCO「ナンデ10万円ナイ?

優勝シタヨ。」

私はMARCOにMVPの仕組みを説明した。

MARCOは理解したようであった。

MARCOは優勝こそしたが、全選手の中から1人のみ選ばれるMVPは逃してしまったことを悔んだ。

MARCOはその事を悔やんでおり、次回こそはとすでに新たな戦いに闘志を燃やしていた。

何故そんなにMARCOはMVPを狙っていたのか?

私は気になり聞いた。

北斗「MARCOよ…

何故そんなにMVPを…?

初出場で全日本王者素晴らしいじゃないか…」

MARCO「Championニ成レタ。

嬉シイ!!

デモ、10万円欲シカッタ。

留学ノ奨学金還シタカッタ。」

なんと素晴らしいお金の使い方!!

私は感銘を受け、MARCOにどうすれば取れる可能性があるのかを説明し、より強くなるためにトレーニングをするよう勧めた。

MARCOもより強くなる事を誓い、次なる戦いに出る事を誓った。

そんなMARCOの次なる戦い、刮目せよ!

キャオラーーーーーーーーーーー!!!