転院先の病院で 出産記録⑤
「〇〇さーん!ここどこか分かりますか〜?
お名前言ってみてくださーい!
生年月日言ってくださーい!」
色々本当に声かけられたけど
こちらとしては意識はあるものの
声が出ないので正直
「うるさいから黙ってて
」
という感じだった
救急車から、緊急手術室の台に
乗った瞬間に術着がバッと、開かれ
色んな所に注射打たれたり、
点滴の針が繋がれ、何か色んな線とか
酸素のやつとか付けられ
ずーっと話しかけられる
子宮の内診が始まった時
「もう嫌、もう嫌!触らんといて!」
と泣き叫んだ気がする。
輸血が開始して段々意識が戻ってきた
夫と、私の父母が来ていた。
皆泣いていて、もう既にメンタル崩壊していた私。
咄嗟にふっと
「赤ちゃん…!赤ちゃんどこ?!」
とパニックになった。
涙が止まらず、呼吸も荒くなる。
夫が
👦「前の病院にいてるから。そこで面倒見てくれてる。大丈夫。無事で良かった…」
と、頭を撫でてまたどこかへ行った。
母が手を繋いでくれた。
「大丈夫。良かった…良かったよ。」
それでも私のメンタルは
赤ちゃん返して‼️
死にかけてたとは知らずに
ずーっと赤ちゃん赤ちゃんって
言ってた気がする。
戦後とか、何らかの原因で
産まれた子供と引き離される
気持ちってこんなにも辛いのか、
と思った。
私の場合は会えるのは分かっているけど
それでも、辛すぎる。
そのまま入院になって、
入院中は面会できないから
夫とも父母ともそのままサヨナラした。
救急車で転院搬送 出産記録④

救急隊員の人がよく知ってる人だった
「〇〇さん、〇〇さん」
と名前を呼んでくれてるけど
声が出ない
目を開けたら院長先生がいて
「大丈夫やからな、大丈夫や。」
と笑顔で頭を撫でてくれた
ぼーっと薄れる意識の中で
ちぃが
「ママおぽ〜?ママ、おぽ〜?」
と言ってる声が聞こえた気がする。
「ママどこ〜?」って。
その瞬間に強く
「ママここ!大丈夫やから!」と思った。
後から聞いた話やけど
出血多量で、一刻を争う事態になっており
輸血がすぐに必要であったこと
血圧と心拍数が急降下していて
顔面蒼白で、意識が飛ばないように
皆が一生懸命名前を呼んでくれていたそう。
それを聞いてた私の家族たち。
皆号泣してる中、ちぃは一生懸命に
歯を食いしばって立っていたらしい。
だからきっと、ママどこ〜?は
ちぃの声だったと思ってる。
本当に生きてて良かった。


