徳島がビッグクラブになるために-Vo.3- 観客動員数からみるクラブの本気度 | 我らが徳島ヴォルティスと共に

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今回はクラブの本気度における観客動員数の変化と、それに必要な選手のあり方から考えてみた。


徳島ヴォルティスの観客動員数は決して多いとは言えない。天皇杯2回戦の観客数は1442人。リーグ戦は年間パスで入場できるが、天皇杯は主催がサッカー協会なのでチケットが必要になる。聞き慣れない相手との対戦に興味が薄いのは理解できるが、余りにも寂しい。今シーズン、リーグ戦の平均入場者数においても第30節を終えた時点で4858人。これはJ2にある22チーム中16位に位置する。


J2で平均入場者数の上位にいるC大阪、札幌は12000人を超える。千葉も11000人を超え、磐田も9000人を超える。確かに人口から考えると簡単に比較できる数字では無い。だが、大分でも7000人を超え、岐阜でさえ6000人を超える。


大分や岐阜と徳島の大きな違いは何なのか。立地などの環境に大きな違いは無いようにも思える。それでは何なのか。一番違うのはクラブの持つ本気度だと考える。大分に至っては、成績不振で6月に田坂監督を解任。低迷するチームに対し、成績不振による監督解任という決断を下した姿勢がサポーターの支持を得ているようにも感じる。また、FC岐阜は今季も低迷しているとはいえ、昨年から監督にラモス氏を迎え元代表の肩書きを持つ選手をチームに引き入れた。やはりネームバリューとは大きいものだと改めて感じる。これは強化部の頑張りだと思う。


対して徳島はどうか。思い切った手立てを打つことも無く、世間的に注目を浴びる選手、つまり名前くらいは聞いたことがある選手も獲得できない。今シーズンから社長が替わったが、3月というあり得ない時期は大塚の人事異動ということは明か。クラブに対する本気度など皆無に感じる。


クラブが本気度を上げるには、クラブ自体が変わらないといけない。だが、長年積み重なってきた負の鎧は、そう簡単に脱げる物では無い。


となれば、何が徳島ヴォルティスに必要なのか。最もサポーターの関心につながるのはやはり注目される選手だと思う。例えばあり得ない話ではあるが、柿谷の徳島復帰など関心度の高い選手が加入すれば、それだけで世間の関心は集まる。広報も宣伝活動に対し容易に力を入れる事ができる。またその効果も確実に期待できる。今までヴォルティスに関心の無かった人が、スタジアムに足を運ぶ切っ掛けになるのは明かで、観客動員数も大幅に増えるだろう。そうなれば、選手達のモチベーションが上がることに直結する。


現状で最も観客数を増やせる特効薬は、スター選手の獲得なのだ。


だが、それは一時的なもので終わる恐さもある。その選手が確実に活躍できる保証は無い。獲得してすぐに怪我で長期離脱なんて事も、スポーツの世界なら有り得る話だ。1993年にグランパスが、当時最高年俸の3億円でリネカーを獲得したが、7試合の出場で1得点に終わった。だが、それでも少なからず効果はあったと思う。元代表クラスでも良い。峠を越えた海外選手でもいい。とにかく看板選手が必要なのだ。どこまでクラブが本気を見せるのか。強化部が意地を見せるのか。わかっているハズなのに動かないのは怠慢でしか無い。


徳島に足りないものにはもう一つある。ヒーローの存在だ。


これは獲得してくるというものでは無く、クラブが育てるものだと思う。多くのサポーターに愛される存在になるには、チームの中心的存在としての位置付けのみならず、クラブと選手自身の意識の問題が大きい。単に人気のある選手というだけではヒーローにはなり得ない。ただ単に得点が多い選手。ただ単に名の知れた選手。ただ単に長く在籍している選手。そうではない。ヒーローになれる選手は、その人格も大きく影響する。サポーターを大事にし、サポーター愛される選手でなければならない。


今の徳島にはサポーターを大事にする選手は多い。広島に期限付き移籍しているドウグラスも、とてもサポーターを愛していた選手の1人だ。だからドウグラスの復帰を望む声は多い。また、ファンの多い選手と言えばアレックスが最初に浮かぶ。彼が嫌いだと言うサポーターなど存在するのだろうか。彼を観察していると、練習場に来てくれたサポーターにはいつも笑顔で優しく手を振る。ファンサービスも笑顔を絶やさない。資質は十分にある。現状でも子供達にはヒーローなのかも知れない。





もう1人、そうなって欲しいのは大﨑淳矢だ。彼には不思議な魅力がある。以前はそれほど彼に対して特別応援しようと思う気持ちは無かった。だがそれでも何かと目を引く選手。良い時も悪い時も目に付く。そういう選手は何かを持っている。彼がユース時代を過ごした広島では、今でも根強い人気がある。広島を離れた今もなお、佐藤寿人の後は大﨑淳矢だとの声も多い。さすがは広島ユースで10番を着けた男だ。また、彼は笑顔を絶やさない。人間だから、好不調の波が表情に表れることはあるが、それでも淳矢スマイルと言われる彼の笑顔には女性ファンも多い。彼の10番には時期尚早との声もあるが、着けることを打診したのはクラブ側だ。ならば、そう育てる責任もクラブ側にある。10番という番号は、誰にでも提示されるものでは無い。クラブが期待と共に10番を託したのが大﨑だと言うことだ。


サッカーを経験したことのある人なら誰もが憧れる10番。草サッカーでもなかなか着けられない。経験してきた中で、10番を着けたことがある者が何人いるだろうか。アマチュアでも1部に所属するような選手と相対すると驚く程に上手い。JFLならそれ以上。プロとなれば更に上。広島という古豪のユース時代から10番を背負って来た大﨑淳矢が SUPER HERO になった時、徳島ヴォルティスというチームは激変すると思う。





只今売り出し中、確変中のキム・ジョンミン。彼を見ればよくわかると思うが、去年までの扱いは酷かった。彼がピッチ入ると罵声を浴びせるサポーターもいた程だ。実は彼、練習や練習試合では自身の持つポテンシャルの高さを披露していた。練習で輝きを見せる度に、なぜあの才能を試合で出せないのかと歯がゆく思っていた。


今現在、ジョンミンはその才能を開花させようとしている。試合を見ても、フィジカルの強さは他のFWとは一線を画すものがある。粘りも出てきた。ただ、去年まで在籍し9番背負っていたドウグラスの広島での活躍を見て、9番はドウグラスの番号だ!ドウグラスに帰って来て欲しい!と叫ぶファンが多いのも事実だ。彼が9番として認められるには、更なる活躍が必要だ。





ともあれ、我が徳島ヴォルティスの明るい未来を確固たるものにするためには、クラブ側の真剣な取り組みが必要なのは明かであり、選手を先導していく真のリーダーとしての指導者が不可欠なのである。



結局今回も、途中は淳矢の応援歌みたいになってしまったが、最終的に求めるところは徳島が強くなると言うことに他ならない。クラブの真の改革に今後も注視して行きたい。






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