私は言い方がキツいことが多い。


当たっていても、芯を食いすぎる。


相手にとっては、私の指摘が正解なだけに、逃げ道がなくなってしまう。


私は、相手に対する、信頼、尊敬が不足しているのだと思う。


私が相手をダメと評価すると、相手に対する信頼、尊敬が無くなり、断定口調で、口撃してしまうのだ。


議論して、論破して、自分の正しさをハッキリさせたい欲求に駆られる。


私は、苦手なことが多く、劣等感が強いから、自分の得意な分野で相手より優越すると、普段の劣等感の反動から、上から目線のダメ出しが快感で、止まらなくなるのだろう。


妻に対しても、モラハラという形で口撃し、傷つけてしまった。


その結果が、妻から離婚されてしまうという結果であった。


正しさより、相手の感情に注目しなければいけない。


こうした私に有効なのは、アドラー派カウンセリングにおける「解釈投与」というアプローチであると思う。


「解釈投与」とは、クライアント(相談者)の納得、洞察をサポートするために、カウンセラーが投げかける、推量に基づく質問や意見のことである。


アドラー派カウンセリングには三大鉄則があると言う。


決めつけ調ではなく、仮定形の弱め言葉を用いる。


「もしかして…」


「…かもしれませんね」


「私の推量や意見にしか過ぎないのですが…」


断定調を避けた質問を用いる


「…のようなタイプですか?」


「ご自身でどんなことに気づかれましたか?」


解釈は、クライアントが受け入れてこそ効力を発することを忘れてはならない


そして、アドラー派カウンセリングのまとめとして、


「ネガティブに解釈し、ポジティブに伝える」という最大の鉄則がある。


相手へのアプローチとして、ど真ん中のストライクでも、剛速球はダメ。


相手が受け取りやすい、風船を渡すような、ソフトなアプローチが大切なのだという。


これから、相手に意見する時は、この「解釈投与」を取り入れて、ソフトな、風船の受け渡しのような対人コミュニケーションをしていきたい。